表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
掌編小説集  作者: オリンポス
贅沢品
27/32

寿司屋

「まじかよ……」

 俺は半ば絶望的な気分で、友人に告げた。

「俺はてっきり回転寿司だと思ってたから、それ相応の額しか用意してねーよ」


「大丈夫だって」

 俺の不安そうな顔を見て、励ますように友人は太鼓判を押した。

「安い握りもあるから」


「そういうことなら良いけど」


 のれんをくぐって、入店する。


「板さん、いつものお願い」

 友人はそう言って、俺にカウンター席をすすめた。


「へい、お待ちっ!」

 板さんが握ってくれたのは、ただの白米。


「刺身を持参すれば、安く食えるよ」

 友人はどや顔で、カバンから刺身を取り出した。


 そんなことをするんだったら、スーパーでお寿司セットを買えば良いだろ。


 俺は腹の底から突っ込んだ。

回らない寿司屋。

それだけで、なぜか高級感があります(←貧乏性)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ