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掌編小説集  作者: オリンポス
贅沢品
26/32

たこ焼き

小学生の頃は、タコなしの、たこ焼きを食べてました。


今もそうですが、タコの見た目が気持ち悪い。

「おい、店主。テメー、たこ焼きにイカをいれたろ?」

 祭りの屋台で、たこ焼きを買った俺は。

 衝撃の事実に気付いてしまった。


 まさかタコではなく、イカが入っていたなんて。


「おい、コラ、テメー。イカをいれるなんて、何様のつもりだ?」

 怒りをこらえきれなくなり、店主の胸ぐらを掴む俺。


「何様? ふん、愚問だな」

 しかし店主は不敵な笑みさえこぼして見せた。

 まさかの居直り強盗か?


「これはイカサマだ。俺はイカ様のつもりだ!」

200文字小説です。

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