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掌編小説集  作者: オリンポス
初夢
20/32

二鷹

「鷹にひっかかれたことはあるか?」

 友人はぼくにそう訊いた。どことなく得意そうな表情をしている。

 おそらく自慢をしたいのだろう。

 ぼくは鷹という動物は写真でしか見たことがなかった。

 そのため一種の憧憬を抱いて、

「実物の鷹を見たことあるの?スゲーじゃん」

 と羨望の眼差しを向けた。

 友人はふっと軽く笑い、やれやれと首を振ってから、さらにすごいことを言ってのけた。

「ひっかかれたときにさ、やつの爪を一枚剥いでやったんだけどさ、見たいか?」

 ポケットを探り始める友人。

 あまのじゃくなぼくは、「見なくていい」と言った。

「釣れないこと言うなよ」

 友人はポケットからなにかを取り出して、ゆっくりと手を開いた。

 そこにはたしかに『鷹の爪』があった。

「ぬぅおりゃー!」

 ぼくは全力で友人をぶん殴った。

 体重を拳にのせて、力いっぱい殴りつけた。


「ぬぅわあー!」

 ぼくは飛び起きた。

 はあはあと荒い呼吸をしている。布団を投げ飛ばしていた。

 ベッドに横たわったまま、ぼくは思考をまとめていく。

 初夢だったのに、おバカな内容だった。

「鷹の爪って、唐辛子のことかよ」

支離滅裂ですが、夢なんてこんなものですよね。

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