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掌編小説集  作者: オリンポス
初夢
19/32

一富士

 険しい道のりだった。

 高くなればなるほど、酸素は薄くなり、目は霞んでくる。

 今回の登頂ははっきり言って、苦難の連続だった。

 だが、ようやくだ。

 ようやくご来光が拝める高さまでやって来た。

 私はこの日のために、トレーニングを積んできたのだ。

 そう。

 すべては富士山を踏破するために、血もにじむような努力を重ねてきた。

 そして、世界遺産からの絶景はもう間近に迫っていた。

 そのとき。

 遠くでツアーガイドさんの旗が見えた。旅行客がありの行列みたいに群れをなして歩いている。

 その旗に印字されている文字は。

『東京スカイツリーを愛でる会』


「ぬぅわあー!」

 私は飛び起きた。

 夢と知って安堵した。

 東京スカイツリーの高さは634m

 新潟県にある弥彦山も634m

 私は危うく弥彦山に登るところだった。夢だから良かったようなものの。

 ――でもせっかくの初夢なんだし、富士山に登りたかったと思わずにはいられない。

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