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掌編小説集  作者: オリンポス
13/32

バチ

神棚の続編です。

300文字小説です。

「そんなことを言ったらバチが当たるぞ」

 私は、さきほど神を侮辱した息子を、咎めていた。

「だいたい神は神聖な存在なんだ。呪い殺すなんて野蛮なことはするはずがないだろ」

 それに対して息子は冷静に疑問な点を二つ挙げた。

「神聖だったら、ネズミに糞されるわけないじゃん。呪い殺すのが野蛮なんだったら、バチが当たるわけないじゃん。それはどう説明してくれるの?」

「むうう、減らず口を叩きおる」

 私は困惑してしまった。

 それでも辛うじて、

「呪いとバチはちがう」

 反発すると、

「無神論者にバチを与える暇があるんだったら、信仰者にすこしでも恩恵を与えろよ。バカじゃねーの、その神!」

 私の目の前には、息子ではなく新たな神が降臨した。

『鰯の頭も信心から』


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