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掌編小説集  作者: オリンポス
12/32

神棚

 大晦日になった。

 私は息子を神棚の飾ってある部屋に通すと、掃除の手伝いをさせた。

 神棚のところはネズミの糞で汚くなっていたし、健康を祈願する目的で吊るしておいた絵馬はものの見事に食い散らかされていた。

「今年もありがとうございました」

 私が神棚に向かって言うと、

「なんだ。神なんて、全然大したことないじゃん」

 息子は怒ったような感じで私に話しかけてきた。

「もし神に力があるのなら、ネズミくらい簡単に神通力で呪い殺すはずでしょ? そんなこともできない神なんてこっちから願いさげだよ」

 すたすたと歩き去る息子に、

「ネズミが来たときとか、きっと神は仮眠してたんだよ」

 私は駄洒落で反論した。

続きます。

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