第12話 <結界の中の会話と魔法嵐2>
本文とタイトルが合わないかも知れませんが、前回と同じ場所での続きの話という事で、よろしくお願いします。
腕輪が外れて、魔力暴走したセレーナはやがて活力切れになり、意識を失った。
セレーナの様子をシルビアとジョナスに任せて今のうちに休むことにした一行。
F「さて、我々も寝ますかー。」
T「毛布がないけどな。」
F「それは、ごめんてー」
L「くっくっ。シルビー、ジョナス、彼女をよろしくな」
宿に泊まる以外はエリアを使うことなくこの家で寝ると決めたルーカス達は余分な荷物は各々の部屋に出して鞄の中身を軽くしていた。
エリアで使う用にと準備したテントや食器類、毛布も出したので持っていなかった。
室内入口 右側で三人で固まり上着を掛けて就寝を始める。
なんだかんだで皆 疲れていたのだろう。それぞれの場所から直ぐに寝息が聞こえる。
時間が経ち、ツリーハウスの外では動物達が活発に動き、少し離れた町中では商売を始める頃、
皆が起き出す。
セレーナは記憶の混濁の影響だろう。
時々、魘されてはまた深い眠りに入るを繰り返していて今は眠っている。
就寝で凝った体を解し、各々挨拶を交わす。
L「ん〜〜。床で寝るとこんなに辛ーんだな。テント内の寝袋で寝るより辛ー。体バッキバキする。」
T「出来ればもう体験したくはないな。」
F「ふわぁ〜あ。寝て疲れを癒したはずなのに辛いね。毛布って大事だねー。皆、ごめんね」
L「もう、いいさ。それよりも、シルビー。
あれから彼女どう?」
Sy「魘されることもあるが今は落ち着いて眠っている。」
L「そっか。んじゃー、皆、腹 すかねー?」
T「確かに。今、何時だ?」
手に嵌めている腕時計を確認するトレバー。
F「ルーカス、鞄にまだ食事入ってる?」
すると
I「おはようございます。あの私達 今から朝食の準備をしますから、皆さんも良かったら。是非」
N「おはようございます。ただ、食材が乏しいので、少し物足りないかも知れませんが。」
F「え?料理、作れんの!?」
N「え?多少は…。」
T「ルーカス、食材は?」
L「鞄にある」
F「わぁお、やったー!」
T「これでまともな物が食えるな」
L「俺等の分も本当に作ってくれる?
食材は、こないだ受けたクエストのおまけで村人から貰った野菜と狩ったモンスターならある。」
N「え?そんな対した物は作れないので。それにモンスターって、もしかして原型?私、解体は苦手で」
I「ナディア、解体は俺がやろう」
F「おー。この兄妹すごい。料理 出来るし解体も出来るよ。」
L「悪りぃな。俺等そうゆうの出来る奴いなくて買うか店入るかで過ごしてたから」
T「作って頂けるなら、とても有難い。」
I「あ、じゃああちらで準備します。ナディア」
N「ええ、兄さん。」
食事準備をしに室内入口正面から奥方へ移動する。
イヴァンとナディアは鞄から、食事作りに必要な鍋、魔道コンロ、水などを出していく
L「んじゃ、これ食材の貰った野菜と肉はツノ兎でいいか?ワイルドボアも有るが解体に時間掛かるよな」
I「はい。ツノ兎でお願いします。」
と食事準備の会話をしている中、寝っているセレーナの様子を見ながらも会話を聞いていたシルビアが、
Sy「お主等、少し女子を見ておれ。」
とトレバーとフェルナンドに言いルーカス達の方へ近づいてきた。
Sy「ルーカス、兎二匹と猪一匹 鞄からだせ。」
L「え?兎はともかく猪は解体に時間が」
Sy「いいから、出すのじゃ」
言われた通り兎二匹 猪一匹を鞄から出す。
Su「ルーカス、ラーマ」
L「は?」
Sy「ラーマを出せと言うておる」
ルーカスはラーマを出して、
L「んで、何?どうすんだ?」
Sy「まぁ、待て。慌てるでないわ。直ぐ済む故。モンスターをラーマでタッチするが良い。」
言われて、兎と猪をラーマでタッチしていく。すると、
兎は、角、毛皮、肉に
猪は、牙、皮、肉、足、何処かの臓器、骨
になった。
「「「「「!!!!!」」」」」
L「何だ、これ!!??」
Sy「便利じゃろう?ラーマでタッチするだけで、あっという間に解体完了じゃ。因みに人間の間で売買する物以外、今回の場合は主に血液や内臓じゃな。要は売買に適さない物は枝が吸収するのじゃ。枝の栄養分、つまりラーマにとっての餌じゃな。」
L「精霊王って、すげーんだな!ただの板を車やツリーハウスにしたり枝でそれ等を変形さしたり解体したり。」
Sy「そうじゃ、そうなのじゃ。精霊王様はとてもすごいお方なのじゃ。」
珍しく尻尾をぶんぶん振り回すシルビア。
その仕草で本当に精霊王を敬い慕っているのが分かる。
何も言えずにルーカスとシルビアを凝視してたイヴァンとナディア。
L「んじゃ、食材も揃ったし調理、宜しくな。」
の声で我を取り戻し調理を開始するのだった。
Sy「妾は猪肉を表面だけ焼いてほんの少し塩をかけたのを所望するぞ。」
jo「あっ、オレっちは茹でた兎肉を解して千切った葉っぱと頂戴。」
とシルビアとジョナスはちゃっかり注文する。
N「分かりました。」
と返事をしてイヴァンと共に調理をするナディア。期待された視線を感じながら料理を完成させていく。
N「出来ました」
と声が掛かり、眠っているセレーナから少し離れた場所で、テーブルも椅子もない床に座って、猪肉の塩焼き、焼兎肉と野菜のサラダ、塩スープとパンを囲み皆で朝食を食べ始める。
F「何これー、普通に上手いんですけど!」
T「あぁ、火もしっかり通ってるし味付けもいい。」
L「ああ、獣 独特の臭みも無くどれも美味ーな」
シルビアやジョナスも美味しかったようでガツガツ食べている。
皆が食べ終わる頃、
F「あー、美味かった。ありがとうねー」
T「ご馳走さん」
L「本当、作ってくれて助かったわ。ありがとうな」
N「皆さんのお口に合ったようで、良かったです。」
I「皆さんは今、どういった活動をしているのですか?」
L「そう言えば、昨日からいろいろあって互いの事を詳しく話して無かったな。
改めて、俺はルーカス・F・ハワード
セニート王国第一王子で、成人したんで、先日からこいつらと八柱の精霊王に会う為 旅してる。」
と、自己紹介をし始める。
お読み頂きありがとうございます。
ルーカス達が旅に出始めて、市販品以外でようやくまともな食事が出来るようになりました。




