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作戦会議
探偵社に戻った阿礼はパクと相談する。デュークは床に寝そべって休息している。
「何かいい方法はないかな」
パクはデュークを見ながら話す。
「捜索犬でも無理なら、もう無理だろ」
「困った」
「さっき計算したんだが」
「何をだ」
「99.8%になるな」
「はあ?」
「これまでの案件の解決率を計算したんだ。今回の失敗を入れて、真加部探偵社の成功率は99.8%だって言えばいい」
「いや、それかっこ悪いよ。絶対だめだ」
「そのうち99.9%になるだろ、なんかドラマのタイトルみたいでいいじゃん」
阿礼はこの世のものとは思えないため息をつく。
デュークがそれに反応して、顔を上げる。阿礼を物欲しそうに見る。
「どうした?デューク」
「犬の言葉がわかればなあ…」
パクがつぶやいた瞬間、二人が顔を合わせた。
「あいつだ!」




