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私立探偵 真加部阿礼  作者: 春原 恵志
真加部阿礼
100/130

エピローグ

 真加部が神と会って、それから一月後に神は天に召された。これはまさしく本当のかみ様の意思だったのかもしれない。


 真加部とパクは新井薬師前にある隠れた名店、町中華の『双葉』に来ていた。

「パク、悪いな」

「いいってことよ。こんな時ぐらいおごるよ」

 880円のラーメンを珍しくパクがおごってくれた。

 ラーメンをすすりながら、パクが言う。

「人殺しはしなくて済んだのか?」

 同じくラーメンをすすって真加部が答える。

「もちろんだ」

「ミンヤーを撃ったんだろ」

「あれはH&Kのスムースボアバレルを使ったんだ。弾丸はプラスチック製の非致死弾だ。ミンヤーの急所に当てて気絶させた」

 スムースボアバレルとは旋条、螺旋状の溝が刻まれていない銃身で、暴徒鎮圧用に特殊弾を使用するものだ。真加部はさらに特殊な弾丸を使用したのだ。致命傷にはならないが、倒すことは可能だ。弾丸は体内に入り、治療は必要になる。

「それで?」

「ブラックスワンのビルに依頼した。今、ミンヤーはアメリカにいる。ブラックスワンも人手が足りない」

「ブラックスワンで働くのか?中国側は大丈夫なのか?」

「そこはブラックスワンだよ。ミンヤーは死んだことになってる」

「そうか、やるな」

 真加部はなるとを食べる。

「やっぱラーメンにはなるとだな」

 パクは笑う。

「阿礼、それで遺伝子改編についてはどうなるんだ?」

「ああ、神から研究内容について色々聞いたんだが、俺の頭では理解不能だったよ。それとあれをやるには量子干渉機が必要なんだ。神はそれを捨ててしまったから、もう無理だな」

「なんか、もったいない気がするな」

「俺が勉強すればわかるかもしれない」

「まじか?」

「まじだ。なにせ俺は神の遺伝子を継いでるからな」

「なるほど、人見知りも引き継いでるしな」

 真加部はふんっと鼻で笑う。

「神の遺骨はどうしたんだ?」

「ああ、神の遺言で畑に撒いてほしいそうだ。だから円谷さんにお願いして彼の農場に撒いたよ」

「そうか、なんか阿礼の親父らしいな」

 真加部が笑う。

 唐突に双葉の引き戸が開く。

 西城と駒込の名コンビが入ってきた。

 真加部を見つけた西城が叫ぶ。

「おお、阿礼、生きてたか?」

「当たり前だ」

「一カ月も留守にするから、もう死んだかと思ったぞ」

「俺が死ぬわけないだろ」

 二人が真加部の横の席に座る。

「でも、まあよかった。お前が無事ならそれでいい」

「ああ、これからもなんでも引き受けるぞ」

「そうか、よろしくな」

「まかせとけ、何せ俺の成功率は100%だからな」

最終章が終わりました。最後まで章設定がよくわからなかった。

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