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官能小説家 咆哮記  作者: 余次元
9/62

書き足りないもの

 官能小説は一般的な小説とは違う。違うらしい。読んだHOW TO本も言っていたし、愛蔵のフランス書院文庫も言っている。

 どうやらそれで間違いなさそうだ。

 一文で済むことを1頁2頁と膨らましていく。「勃起した」じゃねーよ。「少年の股間のそれは徐々に膨らみを帯びて、ズボンの布を押し上げていた。このまま膨張が止まらなければ、その布が音をたてて敗れるのではないか、そう思った・・」だろうがー、わからんのかー、馬鹿ちんがー!ということだ。

 状況、表情、匂い、味、触覚、体位、どんな色なの?どんな印象はその行為の中で、どんな風に変わっていくの?ストーリ―の中でそれらを書き連ねていく。そこで性行為が行われていることをアタマじゃなくて読者の身体に理解させるんだよー。そんなんでお前の男の部分は反応するのかー?


 あぁー、そうね、お前の言う通りだな。わかった見直すよ。


 そう思って、過去の文章を見直したら、5000字が10000字になっていた。あー、やべ、体位のことわからないかもな、もうちょっと書きたさないとな。10000字が10万字、20万字になれば、わたしの官能小説が書籍になるだろうか。

 遅々として進まないストーリーをみながら、私は未来に祈りを捧げた。

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