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番外編 勇者日記 第肆巻

×月○日


こんにちは!

読者のみんな!

○代勇者の─────だよ!


この世の災厄、〇○○メ○を殺害する旅もそこそこ進んできたね!

今読んでいる君の世界には〇○○メ○がすでに存在していないことを祈っているよ!


さて、それはともかく、遂にぼくの日記も四冊目だね!

見てくれている人はどれくらいいるのかな?

とと、そんなことはいいんだ!

今回はすごい! シャイレーツ海というとても綺麗な場所で冒険したんだ!

ぼくは海というものを初めて見たけれど、あまりの衝撃にこの世を破壊するところだったよ! ハハ!

…………おい、そこの読んでいる君!

そこは、勇者なのに魔王みたいなこと言うな!

っていうツッコミをしてくれないと困るよ! 全く、これだから最近の若者は…………


…………閑話休題、シャイレーツ海について書いていくよ。

僕がシャイレーツ海に来たのは、とある財宝を入手するためだったんだ!

その財宝っていうのは、『虚無の鎖』というアイテムのことさ!


この鎖に触れたものはたちまち全ての力を吸い尽くされてしまう。

もし力を吸い尽くされてしまった場合、死ぬのはもちろん、身体を維持する力さえなくしてしまうため、灰のようになって消えてしまうんだ。

いやー、恐ろしい財宝だよね!

ハハ!


…………これで、ぼくも消えられるのかな?

…………なーんちゃって!

……今のは笑うところだよ?

ほんっとーに最近の若者は!


それで話を戻すけど、その虚無の鎖を求めている理由について書いていこうかな。

ぼくが虚無の鎖を求めているのは、未来の勇者を助けたいからだ。


勇者はxxxxxxxxxxだから、負けることはないけど…………共に戦う仲間はそうではない。

人間が最も悲しみの感情を溢れさせる出来事、それは死別だ。

仲間たちは死んでゆくが、僕たち勇者はxxxx。

これほどまでに辛いことがあるかい?

未来の勇者たちにそんな想いをさせたら、魔王討伐に支障が出るかもしれないからね。


だけど、勇者の仲間が誤って虚無の鎖に触れないように回収するのかというとそれは違う。

そんな可能性を考慮していたらキリがないからね。

勇者は無限の力を持つ存在。

虚無の鎖は満足するまでエネルギーを吸い続ける魔道具。

では限界まで虚無の鎖にエネルギーを吸わせ続けたらどうなるか?

それはもうとんでもない力を持つ魔道具になるに違いない。

しかもその鎖に込められるのはぼくの力、つまりは勇者の力。

魔王の力と勇者の力は相反する存在……魔王に利用されることはないだろう。


まぁこれは後語りとして日記にしているから、すでに虚無の鎖にはぼくの力を宿してある。

虚無の鎖改め、希望の鎖と名付けるとしよう。

頼もしい番人も用意しておいたし、一冒険者程度では突破できない。

たとえ勇者に渡らなくとも、名のある冒険者に渡れば魔王討伐に貢献してくれるかもしれない。

備えあれば嬉しいなとも言うしね!


カイン船長、トレドラ、頼んだよ。


さて、この日記は一応後世に残すつもりだから読んでいる君のために希望の鎖の在処のヒントをあげちゃおうかな?

まぁ、ヒントではないかな。

どうすれば宝に辿り着けるか、だね。

君が優しい心を持っていれば、必ず辿り着ける。

それはなぜかって?

はは……世界はそういう風にできているから、かな。

…………たとえ、何代まで勇者が続いても……必ず倒すよ、〇○○メ○。

トップにも書いてある通り話の更新は難しいですが、設定資料的な感じで後々公開する予定だった勇者日記を加筆して公開させていただきました。

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