そこの君、ちょっといいかな?
本文は(改行・スペース・ルビ等を含まないと表示された)200文字。
3月の下旬。
4月になったら皆それぞれ違う高校へ別れてしまう、その前に最後に遊ぼう。
そんな流れで私は、木々が並ぶ自然公園に来ていた。
そこで童心に帰って遊ぼうと決めて“かくれんぼ”だけで夕焼けの時間まで遊んだ。
それに気付いた私は最後の1回とばかりに、私が鬼宣言をして木に頭を押し付けて数を数えていた。
その時にふと、肩を軽く叩かれたのだ。
「そこの君、ちょっといいかな? ひとりでずっと居るって通報があってね」
ホラーはホラーでも、サイコホラーの類。
特定の読者にはキツい(残酷な)表現が有りますので、残酷表現有りにチェックを入れております。
オチが分かってしまうので、キーワードには敢えてサイコホラーと入力しておりません。
その点につきましてはご了承をお願いします。
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皆は遊ぼうと言った(だが、それに参加するとも誘われたとも言ってない)
だから自然公園に来た(みんなでとは言っていない)
この誘導に引っ掛かれば「ひえっ」としたはず(ゲス顔)
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んで、この後はどうなったか?
それは読者様のご想像にお任せします。
実はみんなと来ていて、解散後の帰る前の最後にもう一回と思い立っただけ説(通報が間違えていた)も良し。
ただただお巡りさんに心配されて、そのまま自宅まで送ってもらった説も有り。
“私”の友達は心の中の友達説も良し。
単純に“私”以外には知覚できないナニカだった説も良し。
むしろ“誰にも通報されていない”のに現れた警察手帳を持っていないお巡りさん説も良し。
春先の設定だから、誰かの頭が春先になっちゃった説も良し。
“私”は独り遊びをしていた自覚があるが、通報した人もお巡りさんも、存在しないナニカを見ていて“私”とナニカとを切り離したかった説も良し。
つまりここから先に、もう一段階ホラー展開だって良しなのです。