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あつまれ獣人の森・オレの嫁は猫耳獣人

掲載日:2020/06/06

便利に使われていた平民勇者、ついに切れた!!癒しのモフモフを!!

@ 短編その23  ほぼ毎日1編書いてるよ。

「あーーー・・癒されたい・・」


オレは自分の部屋でゴロゴロしていた。今のオレには癒しが必要だった。

先週まで魔王の討伐に行ってたんだぜ?

全く、こき使うよな。なあ?ネッキアール王国の国王!貴様の事だぞ!

15歳で『勇者だからちょっと行ってくれん?』と無茶振り言ってきて、しょうがないから討伐パーティーに参加して、なんと8年!!休みなんかほとんど無しで戦ったんだよ!

他のメンバーは20過ぎててジェネレーションギャップ、ってやつ?

話合わねーんだよね。しかもみんなお貴族様だし!!まあ15だったから可愛がって貰えたけど。



仲間も何人か死んで、新しい人が入ってもまた貴族だし!!オレと同じ歳の男が入ってきたから仲良くしたいなーーと思ったけど、あいつは女ばっかと話してる。

気がついたら勇者で剣士なのはオレだけになってて、前衛ばっかし、すぐに回復してくれれば良いけど、なんかしてくれねーんでやんの!で、ポーションを買って自分で直したら、


「私たちを頼りにしてくれない」


とか言うんで、


「じゃあ、ちゃんとと直せよ!!オレは500本くらい自腹でポーション買って直してるんだよ!お前達、本当仕事しねーな!!貴族の甘ったれが!!オレ抜けてもやれるんだろ?じゃあな!」


って休み宣言して出てきたんだ。

はーー、故郷戻ってみたら、みんな結婚してて、子供作ってて、家族してて幸せそうで。

オレのおかげだよな!!魔物やモンスター倒しまくって、平和にしたオレのおかげだよな!

本当、感謝してほしいわ。はーーー!!

で、さらにやる気をなくしたオレは、故郷を出て旅に出たんだ。

オレの癒しを見つけに!!

そうだなーーー・・・

ゴロゴロしているときに思いついたんだ。つい言葉にしてたんだ。


「ニャンコほすぃ・・」


そう。

猫耳、尻尾、フワンとした毛。モフりたい・・・

もうこれでもかってくらい、モフモフしたい!

で、思い付きました。

猫耳獣人を嫁・・無理なら恋人・・もうワンナイトラブでも良いっ!!

とにかく一回で良いのよ。モフらせて欲しいのだ。入れなくて良いから!!

・・・あかんあかん、欲望が駄々漏れた。

パーティーメンバーで結婚して去った奴もいるから、恋愛もイケたんだが、オレだけ平民。

なんで平民の剣聖とか入ってこねーんだよぉ・・・魔法使いとか僧侶とかも貴族ばっかだった。

エルフも来やしない!まあこの方は高貴な方だから、見て楽しむだけ枠。それも来なかった。

あーーー!つまんねえ!

戦う為にパーティーに入ったんだから、邪道だろうけど・・・

別にオレ、もてない顔じゃないんだけどなー。やっぱ、平民だったからだなーー。

でも貴族に混ざって8年いると、ちゃんと貴族の挨拶やマナーも身につくんだ。

だから貴族の坊ちゃんと間違えられることもしばしばだった。

でもオレやっぱ貴族じゃないからね。あいつらの仲間と思われるのも遠慮したかったし。


さあて、愚痴はここまでだ。

確か獣人の村ってのが、ここから1ヶ月位かかる場所にあるそうだ。

よーし!行ってみよう・・・たくさん歩いて・・・途中船に乗り換えて・・・





()()()()()


なんでこうなった。


「この用事、お願いします」


落とし物って誰が落としたんだ?え?オレが探すの?

仕方がないので、村の見回りも兼ねて出掛けるか。


モフモフ猫耳獣人を探し、ここまで来ました無人島。島の半分が生い茂った『森』。

獣人の村を作って欲しい、と言うか作って発展させてねと、狡猾な狸に言われたんだ。

こうしてオレはたった一人で無人島で暮らし始めたんだ。


誰かから聞きつけたのか、ひとり、またひとり獣人がやって来て住民になる。

まあ獣人をまだ差別をする国があるのも確か。ここでのんびり暮らすのも良いだろう。

秘書の獣人は犬だ。うーん、モフモフしているが、オレは猫獣人が良いんだ。



村の仕事をぼちぼち進め、みんなが楽しく暮らせるように・・・

オレの頑張りで、村にもいくつも住居が増えた。仲良くなった獣人もいて、夜は弾き語りのバーで飲み明かしたり、結構楽しい。

でも肝心の猫耳獣人が来村してこない・・・

仕方が無いから、狼獣人の尻尾を触らせてくれと言ったら、怒られた。

将来を誓ったモノとしか触ってはいけないのだそうだ。知らなんだ・・・

雄の尻尾を触る前でよかった・・

オレは海の魔物を退治したり、巨大な虫を捕獲したり、綺麗な花壇を作ったり・・これが楽しくて。

そして家を改造したり、やる事はいっぱいだ。



こうして3ヶ月。

モフモフ獣人はいっぱいいるので、見ているだけでも楽しい。正直触りたいけど我慢。

村民と戯れて、ワイワイするのが嬉しいのだ。

だってオレ、15歳から23歳まで、仲良しって出来なかったから。

まあオレがいなくても、あいつらだけでうまくやっているんじゃ無いかな?

ここは遠く離れた離島だから、街の情報はほとんど入って来ないからね。


「初めまして、ミャアです」


オレは暫しぽかーーんとしてしまった。

来た・・・

ついに来た!!

オレの可愛い猫耳獣人!!

白い毛で、クリっとした目で・・毛足が長い。尻尾もモフモフ!!

オレは『ようこそ、オレの村に!』と言うつもりだったのに、


「ようこそオレの嫁!」


と言ってしまった・・・

彼女も暫しぽか〜んとして・・ダッシュで逃げてしまった。

ああ〜ん、オレのばか〜ん・・・あまりにも待ち過ぎて、礼儀を吹っ飛ばしてしまったよ。



出会いはちょっと失敗。だけど同じ村で暮らしていれば、挨拶くらいする。


そのうちちょっと世間話、コーヒーを飲んだり、買い物の荷物を持ってあげたり。

部屋のゴキブリやタランチュラを追っ払ってあげたり、花壇を一緒に作ったり、フルーツでジャムを作ったり、洋服を見立ててあげたり、家具をプレゼントしたり・・・



いつの間にか・・オレの家には彼女の服やら食器、洗面には化粧品もある。

気付いたら彼女はオレんちに住んで、オレのそばで横たわっていて、オレは尻尾をモフモフしている。


最近役場で結婚証明書を発行してもらった。つまり夫婦になったのだ。

家も一番大きいものに改築して、子供が生まれてもバッチリ。

やはり嫁さんもらうって良いよなぁ〜。







「こんなところにいたのか、お前」


見覚えのある顔、聞き覚えのある声。おや、知らない顔もあるな。

まあ、勇者でも死ぬときは死ぬからな。入れ替えしたのかな。

久しぶりの元パーティーのご尊顔なんか見たくなかったぜ。

オレは家に嫁と子供を押し込んで、あいつらに向き合う。


「オレの村に何か用か?オレはもうやらねーからな、あんな事」

「いや、絶対にやってもらわないと。お前が抜けてから3人死んだ」

「役立たずの僧侶と・・・魔法使いに・・あのくそ剣士か」

「・・・・・」

「知らねーよ。他の従順に訊いてくれる奴でも入れろよ。オレはもうな、貴族にこき使われたくねーんだ。仲間を仲間と思わず、前衛に押し出して、治療すらしないクソとはな」

「・・・・すまない」

「うるせーー!!調子に乗ってんじゃねーー!!500本のポーション代金くらい用意しろよ。お前らは自分たちが楽になれば良いんだよ。平民なら言うこと聞いて当たり前って、根性が気に入らねえ」

「・・お願いだ、戻ってきてくれ!頼む!」

「もっと早くそう言って欲しかったね。もう遅いぜ。さっさと帰らねーと、ぶっ飛ばすぞ」


オレは空間ポケットから愛剣を取り出し、あいつらに剣先を向けると、身体中から波動が揺らめく。


「魔王がもう直ぐ復活する・・」

「まだ復活してなかったのかよ?」

「ああ。お前がいた頃に追っていた魔王は、ダミーだった。散々ケムに巻いてくれた挙句、時間稼ぎされて、100%の力で現れる・・・そうしたら・・世界は終わりだ・・」

「どこにいやがる。魔王は」

「この島が一番近い」

「!!・・西の島か!!あそこは岩場ばかりで誰も近寄らなかった・・くそ!!くそおっ!!」


オレは空間ポケットからアーマーやベルトバッグ、ブーツなどをどさっと出した。


「今からそいつをぶっ潰す。おまえら、薬はちゃんと持っているか」

「ああ、なんとか」

「オレは前衛で突っ込む。おまえらは後方で適当に術使っていろ。破邪と防御結界は重ね掛けだ」

「行ってくれるか?」

「しょーがねーだろ!嫁や子供もいる、村人を守るのは村長の仕事だ!」

「とうちゃん!」


小さな子供がドアから飛び出し、オレに飛びつく。


「おー。ちょっと出掛けてくる。ママと待っていろ。お土産持って帰るからな」

「あなた・・」

「ミャア、行ってくる。チューして」


ちゅ、と唇にキスをしてくれた嫁が、何故か泣いている。オレは嫁に一度手を振った。


「泣くなよなぁ〜。じゃあちょっくら行って来るわ」


オレの体はふわりと浮いて、細かい光の粒がオレの背に翼を象る。そしてばさっと羽ばたいた。

他の奴らも浮遊の術で浮かんで、オレについて来る。





結果から言えば、オレは右足を切断されて、癒し手だった古株の僧侶が死んで再生は不可能。

オレに戻ってくれと言った魔法使いも、2度と魔法が使えない程摩耗していた。

他には新人の剣士、魔法使い、僧侶も死んだ。焼けたり引き千切られて、復活は出来なかった。

それから、後数%で完全体だった魔王は、全力を出し切れず消えていった。

だが勝った。これが大事。

最高級のエリクサーでも手に入れば、魔法使いもオレも元に戻るだろうが、高いと言うか国宝よりも貴重で希少だ。手には入らないだろう。

まあ、手が無くなるよりは良いかな?利き手は大丈夫だし。




こうしてオレが勇者だったことが村民にばれ、なんかすごく敬われて、こっ恥ずかしい。

足も魔道具の義足でぼちぼち生活出来ている。


魔王討伐の任は無事終了、オレはパーティーを一旦抜けた分、報奨金が少なかったが不満は無い。


「ぼくのパパは勇者なんだ!すごい!」


子供の賛辞で十分だ。

もちろん嫁もすごくサービス・・げふんげふん。




まあオレは今も村長をしていて、ぼちぼちやっているって事さ。

モフモフ最高。



ほぼ毎日短編を1つ書いてます。随時加筆修正もします。

どの短編も割と良い感じの話に仕上げてますので、短編、色々読んでみてちょ。


pixivでも変な絵を描いたり話を書いておるのじゃ。

https://www.pixiv.net/users/476191

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