変貌したこの世界
似たような設定のものがあったらすみません。(こういった系統の小説は読んでいないので、書いたら面白いんじゃね?的な考えで描きました。次回から主人公してんです)
西暦、2020年3月31日。あの日から人生が変わった。いや、人生と言うよりも世界が変わった。
自分の見ている世界、という意味では無い。世界そのものが文字通り変わったのだ。
この地球上では、古代の神秘…即ち、魔法や魔術と言った幻想的なものはない。そう言った物語なら存在するが、それが真実か嘘かなど誰にもわからない。
そう、存在しないはず……だった。あの日までは。
あの日、いつものように朝起きて、高校に行こうとしていた。何気ない、しかし特別変わりはない日常だ。片親なためご飯は自分で用意し、行ってきまーすと家を出た。
時刻にして7時41分の事。突然世界が揺れだした。その時の私は
「地震かよ〜めっちゃ揺れとるやんどうしよ…え、割とシャレにならんぐらいでかいでこれ?」
ぐらいにしか思っていなかった。2分、3分と揺れが続き、あれ?おかしいな長ないか?と思った矢先に止まった。
所で皆はこう思ったことは無いだろうか?もし、自分が異世界転生の主人公になれたら…
もし、この世界が異世界のように魔法を使える世界になればいいのに、と。あるいはどこでもドアが欲しいなあ、とか。
はっきりと言おう、そんな世界は地獄である。何故か?それはそんな世界になってしまった人が自信を持って断言出来るからだ。
揺れが収まったあと、空が割れた。虚空へと通じる穴のようなものになったのだ。そこから光が放たれ、その光が治まると…
この世界は、別世界になっていた。失われたはずの神秘が復活し、魔法や魔術が蘇った。しかし、誰もが使える訳では無い。だいたい1万人に1人だけが使えるレベルのものだ。
そして何より違うのは、魔獣…魔法を使う獣で魔獣だ。が復活した。しかもその魔獣には銃など通用しない。我々人間は魔法の使い方など分からなかった。抗うすべもなく何人も死んだ。いくつもの国が更地になった。
誰もが絶望した中、1部の魔法を使えるものたちが戦うために立ち上がった。独力で魔法の力を解明し、魔獣を倒しこの世界を元に戻すための方法を探した。
これは、ひょんなことからその組織の仲間となり、もはや別世界になったこの地球を救った、1人の少年のお話。世界の英雄、ヒロのお話。