表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/22

ヤンデレと俺の転生2

 そっと目を開けて辺りを見回すと、翼竜(ワイバーン)の群れは一匹残らずに倒されている。

 ボスと思われる翼竜(ワイバーン)の上に、俺と同じくらいの年の女が立っていた。


「私たちの運命の再会を邪魔しないでよ、羽蜥蜴(はねとかげ)ごときがっ!」


 女は叫び、手のひらサイズの小さなナイフを使ってボス翼竜(ワイバーン)の首を一刀両断する。

 その横顔に何故か見覚えがあった。


「榊原茉莉花……」


 俺を、當間暁斗を殺したストーカー女と全く同じ顔のその女は、ナイフに付いた血を払うと、ボス翼竜(ワイバーン)から飛び降りる。

 そして、一目散に俺の方へと駆けてきた。目を輝かせて、俺の顔を覗き込む。


「やっと会えた!」


 翼竜(ワイバーン)の返り血に染まったストーカー女は満面の笑みで微笑んだ。

 怖い。怖い。怖い。翼竜(ワイバーン)なんかよりも、こいつの方がよっぽど怖い。


「こっちでははじめまして、だね」


 こっちもそっちもあっちもない。

 俺はお前と関わり合いになりたくない。そう思っていても、口に出すことは出来なかった。


「私は、ジャスミン。ジャスミン・クレイエル。よろしくね」


 差し出された手をとることも出来ず、彼女をただ見つめる。

 俺の心を支配しているのは純粋な恐怖。


(――また殺される!?)


 榊原茉莉花まで、俺と同じように生まれ変わっていたという事実。

 ドゥーンに生まれ変わった今も、またこいつに追いかけられるのではないかという恐怖。


 茉莉花改め、ジャスミンは少しだけ不機嫌そうに唇を尖らせる。

 どくん、と心臓が跳ねた。


「これでも私、聖教会の人間ですからね! 自分勝手に暴れまわったりはしませんよ」


 唇を尖らせたまま、ジャスミンはそう言う。

 ……聖教会? よく見れば、彼女は青い色の修道服を着ていた。

 シスター服といえば、わかりやすいかもしれない。


「この世界はね、文明発達途中で魔物が出現したらしいの。私達、聖教会は魔物の討伐と孤児の保護をしているのよ」


 混乱する俺に丁寧に説明してくるジャスミン。しかし、魔物の討伐って、修道女の仕事じゃないだろう。

 どちらかっていうと、傭兵のおっさんが魔物狩りをしているイメージだ。

 よくやっていたロールプレイングゲームではそうだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ