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ストーカー再び

 広いな玄関、旅館並大きいのはいいけど無駄に広いだけのような気もする。


「なぁ母さん、立派なはいいが、広過ぎやしないか」


「ほんとね、掃除が大変そうたわ」


「まりな様達は、その様な事は為さらなくても、私共が家事全般をやらせていただきますので御心配は、御無用でございます」


「あら、そうなの、なんか悪いわね」お母さん(まりな)そんな満面の笑みで言わなくてもさぁ。


 あぁ~ユカが引いてる引いてる、両手を確り握られて、近づいていくから逃げ場ない、可哀想だけど諦めてください。


真歩(まほ)ねぇ」


「なに?」


「ここ見てよ」


「うわ、なに、この部屋、もしかしてこれ全部下駄箱?」


 見た目はクローゼットなのに全部靴が入れれるなんて、なんて贅沢な作りなんだ……妹二人の目の色が変わってしまったよ、私しぃらないっと。


「また後で、ごゆっくりご覧いただければよろしいので、先に冒険者ギルトに向かいましょう」コロラさん、表情が怖いのは気のせい?じゃないね。


 ルルリナが大人しくしているのが、なんか変なの。


 靴に履き替えて外に出た。


 凄い……電信柱が無い、電線がないのって、こんなにも景色がいいだなんて想はなかったよ、それに木造や煉瓦(レンガ)? じゃないか、煉瓦に似た木造建築の建物が建ち並んでる。


 講して見てみると五階建て以上の建物が見当たらない。


「そんなにキョロキョロしてると打つかりますよ」


「わかってるわよ……フンギュ」痛い、何かに打つかった。


「ほら、いわんこちゃない」


「すいま……」ん? なに、この嫌な感じは……。


「人に打つかっといて、謝らないんですか、貴女(レイラ)は!」


 ルルリナに言われるとムカつくけど、いあ、そんな事より背筋を走る悪寒はなに、一歩下がって少し顔を上げた。


「いえいえ、此方こそ、余所見をしていましたから、申し訳ない」


「そんなん、この子が悪いんですよ」


 私は咄嗟(とっさ)にルルリナを掴んで口を塞いだ、聞き覚えのある声、見覚えのある服装、いや、まさかねぇ。


 私をストーカーしていた、ユレイブに似ている、ゲーム内の話だけど、余りいい気分じゃない。


 合う度に、付き合ってくれ、結婚してくれ、俺が幸せにしてみせる、などと言われ続けたからで……でも、結構イケメンなんだよな…いや、ないないない、ありえない! ここは逃げるが勝ち。


「こら! レイラ! 人様に打つかっといて、なんだその態度は!」げ! お父さん、そんな大声ださなくても!。


「あーいやあ! お父さん!」負けじと大声を出してみた。


「あれ? レイラか? なぁレイラだよな!」ひぃ~いやぁーし、しまった。


「いえ、びどぢがいでず」低き裏声を出してみたけど困難で誤魔化せるか。


「ちょっと、お姉ちゃん!」


「ま、愛実(まなみ)、いいから黙ってて……」


「ちょっと、押さないでよ」


「こら! レイラ! やめなさい……すいません」お母さん、まで怒らなくてもそれにそんな奴に誤らなくていいって。


 愛実(まなみ)真歩(まほ)を押して、その場から離れた。


 お! ナイス、コロラさん、私と彼の間に入って止めてくれるなんて、出来る男は違うね。


「ねぇ君、レイラ? レイラレスカなの? ……もし君がレイラなら、身も心も俺で埋め尽くしてやるからな!」


 うわ、でたよ、まぁイケメンなのは認めてあげましょう、だが、第一印象悪過ぎて今更あんたなんかに心動きません。

 でも、こうやって考えてる時点でアウトなんだろうな、はぁやだな。


 家族全員引いて……あれ? う、目をキラキラさせなくてもいいんじゃない、ものスッゴク嫌な予感しかしません。


 ルルリナ、何時の間にか私の手から抜け出て笑を堪えてるし。


「ねぇ、今のイケメンは誰?」愛実(まなみ)、超嬉しそうだな。


「……」ほらきたよ、もうさぁ、どうでもいいじゃん。


「ねぇ、黙ってないで何とか言いなさいよ」真歩(まほ)あんたもかい。


「……私を、口説いてきた人」嫌だな。


「へぇ~で、付き合うの?」


「……さっきの聞いていたでしょ、何故そうなるのさぁ」お父さんもさぁ、凄い複雑な表情を浮かべてるけど、実の娘が言い寄られてるんですよ、何かないの。


「あんなイケメン男子逃したら、次何時現れるか、わからないよ」え? お母さん、今重要なのそっち?。


「そうだよ、レイラねぇちゃん。

 決めちゃった方がよくない」


「私は絶対に嫌だから、なんなら真歩(まほ)に上げるよ」


「えぇ、私はまだ要らないからいいよ

 それに顔がよくてもさぁ、それだけってのはね」じゃ進めんなよ。


「他人事だと思ってさ」皆酷くない、私にだって選ぶ権利はあると思うんですが。


「皆様、冒険者ギルトに着きました」なんか結構歩いた気がするんだけど、意外に近かったのかな。

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