デスボルトと悪の軍団 006
約二時間後……。
スープよし、具材よし、ご飯炊ければ準備よしかな……後は麺、と。
麺打ちを、父、昌幸にやってもらっている、実演してからお願いしたら、あっさりOKしてくれたのが、ちょっと嬉しかったりして……。
ドン、バン、ゴロゴロ……「ハヒィ、ハヒィ……」ちょっと、お父さん、若々しいのは外見だけですか、情けないの…ん? 七枚目? じゃ、しょうがないか。
「貴女も鬼ですね……。
そんなに必要なんですか」どれだけ食べるか分かんないのに、此れくらい準備するのは当たり前でしょ。
「これでも少ないかなって、思ってんだけど」
「そんなに食べますかね」どうせ、足りなくても、責任無いもんね、ルルリナさん。
「じゃ、足りなかったら、ルルリナ。
責任取ってよ」
「責任?!。
何故? 私が、そんなの取らないと、いけないんですか?」でたよ、無責任発言、ま、いいや、ほっとこ。
「レイラ! もう、これくらいで、いいか?」お疲れ様です、お父さん。
「ありがとう、七枚も有れば、足りるでしょ」
「ふぅ~そうか。
ちょっと、休むぞ」
「はい、冷たいお水」
「お! サンキュウな」満面の笑みで返さなくても、魔法でコップに注いで手渡し。
魔法を使うのは以外に簡単だった、≪コップ一杯に冷たいお水≫暴走することもなく、安心安全に使えたのが、ちょっと、いや、かなり嬉しかったりする。
基礎知識が有るのって大事なんだね……。
「レイラさんや。
なに、ニヤニヤしてんですか!。
そんなことより、皆さんお待ちかねですよ、早く準備しなさい」はいはい、煩いわね、わかったわよ。
茹でた麺を素早く湯切りして、アツアツのスープに投入、スープの出汁で炒めた野菜をトッピングして、出来上がり、レイラレスカ特製、厚切りベーコン入り野菜ラーメンの完成です。
醤油ラーメンに近いのが出来上がりました。
醤油が無いから、ちょっと苦労したけど、岩醤油ってのが、煮込むと醤油に近い味が出てくれたのでそれをベースにしてみたら、以外にいけた、て、だけです。
岩醤油は、地球で例えるなら、岩海苔なんだよね、ご飯のお供にもってこいの一品。
「う、うめー!」ベルベッセ、食いっぷりが、良すぎやぁしませんか。
「ほんと、美味しい」皆、好評価ですけど。
「さすが、俺の嫁!」ちょっとまって真人さん、誰の嫁だって?。
「……」付き合ってないよね? お付き合いの、おの字も無いと、思いますけど、唐突過ぎてついていけません。
「真人様、あまり先走った事を口走りますと、命の保証は出来かねませんよ」ユカさん、さすがです。
「ここに俺より強い奴は居ないからな」その自信は、何処からくるんですか?。
「……あのさぁ、あんまり勝手なこと、言わないでくれませんか?」
「レイラは、俺の所有物だろ!」
「レイラさんや!。
真人さんの物じゃないですか。
助けてもらう時に承諾下じゃありませんか」おい、こら、ちょっと待ちなさいよ。
「わたし、そんなの認知した覚えは……」
「ここに、書いてあるじゃないですか」そんなの何時書いた?。
誓約書、右の者は神聖魔王真人の私有物として認知するものとする。
女神レイラレスカを……。
「ルルリナ!」
「なんですか……」
「なんですかじゃない。
今、書いてるし、巫山戯んのもいい加減にしなさいよ」
「なんのことか、さっぱりですね」こやつは! 許すマジき!。
私が繰り出すパンチを、アカッベーしながら、軽やかに避けるルルリナ……当たらんし、チョー腹立つんですけど。




