デスボルトと悪の軍団 002
「いいのですか? お友達を、あのまま外っといても」
「あ! ……」
「あじゃ、ありませんよ。
ここから何キロ離れているとお想いで、本当能天気ですね」
「ルルリナ様、ベルベッセ達には、話は済んでいるのですね」
「当たり前じゃないですか。
ここに居座らないのに、部屋なんかに案内しませんよ。
旅支度の準備をするように、言ってありますからね。
あ、なんか護衛を数名連れて来るようなことを、言ってましたね。
そこの隅のお三人さん」全員廊下で待機してんじゃないのさ、ゾロゾロ入ってきたじゃん。
「はい」綺麗にハモった、椿、真弥、優奈。
「聞いてのとおりだから、長旅になるし、ここには帰れないって覚悟があるなら準備しなさい」
「はい、私達も近衛騎士を連れて着ても宜しいでしょうか。
もちろん、私共ではなく、レイラレスカ様を御守りする為で御座います」打ち合わせでもしたんですか、三人でハモってるよ。
ん? 魔族の近衛騎士を数名かと、思いきや二千四百人って、多くないですか……。
「我が一族、精鋭で女騎士二百人、準備してまいりますぞ」ベルベッセ、そんなに張り切らなくても……。
「俺様にマッカセナサイ。
我がオーク軍、女騎士団二百人、カキ集めてくるぜ」トーサカ、できるんですか?。
「さぁ忙しくないりますです。
レイラレスカ様の為なら喜んで、ギャル二百人みせますです」おーい、由依さん集める前から不安そうにしないの。
「おしっ、一肌でも、二肌でも、脱いでやるけ、大船に乗ったつもりでインサイ。
トロール族、精鋭で二百人の女子を集めて見てますだ」勝本や口調が……変じゃない? こっちが素なのか。
「フフフ、この時を待ち侘びておりましたわ。
私の美貌で……フフフ、憲兵の女騎士だけを、二百人引き抜いてまいります」キャラ変わってませんか? 優奈さん。
「妾にお任せあれ、鬼神族の女性人で固めてまいります」椿さん、何故? 女性限定なの?。
「じゃ、私も女騎士集めてきまぁす」かる、真弥……底は右えならえじゃなくてよくない。
それにさ魔族軍を束ねるのが女神って、違和感ありあり…て、なんで、皆、女子限定なんですか。
「ちょっと、レイラさんや。
貴女、もしかして、悪の軍団とか、思ってんじゃないでしょうね」
「そんな事思う訳無いでしょ。
馬鹿じゃないの!」
「馬鹿とはなんですか」
「ルルリナ様……」やーい、怒られてやんの。
「レイラレスカ様もですよ」
「ユカさん……私のせいじゃない。
それよりさ、なんで女の子だけなの?」
「それは、女神軍、だからじゃないの?」真歩、それは意味が解らないよ、女子軍にする必要無くない。
「……私の趣味です」
「ルルリナ……あんたって人は……」
「いいじゃないですか。
夜這いの心配しなくてすみますよ」なんか違う気がするんだけど。




