旅の始まり?後編
面接そっちのけで、話してれば、そうなるわよね。
どうせ、即採用されるんだし。
「三人とも、合格だから、ちょっと部屋の隅で、待ってて」ほら、きた、その基準はどこにあるんですか。
「それでは、次で人で最後になります」ユカさん、スタンバってました。
コロラも異論無しって、どうなのさ、サクサク進めてるし。
「ユカさん、そうなんですか」ルルリナ、あんたもだ!。
面接に来た三人は性格も良さそうだし、私も採用には賛成だけどさ、それでもだ、もう少しさ、もう少しなにかあった方がよくない? でも、異世界らしいので、文句はございませんよ。
でも、ルルリナ、悪魔だの、魔物だの、魔獣とか言っていたけど、それにしとも、色々と、この世界には住んでるんだな、いや、さすが異世界です。
悪魔は魔術が得意で、なになに、アンデットを操り、農作業や狩りを行っている、とても優秀な種族? いや、ただの怠け者集団にしか、みえませんけど。
カール共和国に多く住んでいて、ガン黒……ガン黒? 肌がドス黒いだけか、一瞬、顔だけ黒い人種かと勘違いしたじゃないのさ、赤い目に白髪が一般的で、て、目立つじゃんか、毛が白いってどうなの白黒種族か……尖った耳に角は有る者と無い者が混ぜつしている、どっちかに同一してくれると覚えやすいのにな、でも、白黒だしね……白黒。
それに魔物と魔獣の違いってなんだろう?ん~…簡単に言っちゃえば、動物が巨大化したのが魔獣で、よくわかんない者? が、魔物……なんだけど、コボルドやベアウルフは魔物、人くらいの動物達が魔物、扱いされているのか、ベアウルフは熊と狼を足したぐらい、二足歩行で、二メイター尺はある、コボルドよりは【あんぽんたん】だけど、コボルドは【すかぽんたん】集団なので、どうしようもない。
両者ともに質が悪いので出会いたくない種族だ、話が通じないし、自分達が優位だと、判断すると容赦なく襲いかかってくるので、マジ! 勘弁してほしい。
話がそれたので、そろそろ戻しますね。
ん? なんか、聞き覚えがある声がするんだけど。
「本当にレイラは此処にいるんだろうな」
「居るに、決まってるじゃないですか、真人様」
「……」はい、終了……ここは逃げるが勝ちでしょ。
席を立とうとしたら、反響的に座らされてよ、両肩、押さえ込みって、どうなの! まりなさん、コロラさん!。
「ほら、居たじゃ在りませんか」ミカさん、そんなに嬉しそうにしなくても……。
「よし……これで口説けるな!」おい、本人前にして何口走ってんだ、丸聞こえだってぇの。
「ほら、レイラ、旦那候補が来たじゃないの」ちょっと、まりなさん、色々通り越していると思いませんか?!。
「レイラ姉、結婚おめでとう」どっから湧いた、真歩。
「まて! 付き合ってもないのに、結婚なんて、できるわけないでしょ!」
「じゃ、付き合っちゃえば」なぁんだって、愛実、お前もか!。
「何故、そうなんのよ」
「嬉しいくせに」
「こんなイケメン、二度と現れないよ」真歩、愛実、他人事だと思って、楽しむのもいい加減にしなさいよ。
「け、け……結婚……」男が悶えるんじゃない、キモいよ。
「ま、真人様、おめでとうございます」ミカさん、勝手に盛り上がってんじゃないの。
「突然ですが、旅の支度をしますよ」ルルリナさん、話の流れ読まずに、割り込みいれるのやめて下さい、皆、突然すぎて固まっちゃたじゃないのさ。