帝都リリバーム
真歩と昌幸が部屋までの案内を、受け付けにユカと愛実が、面接官に私、まりな、コロラがあたる事となったが、ルルリナは「そんな面倒臭いの御断りです」言い残して何処かに行ってしまった、まぁ居ない方が楽だからいいんだけど。
最初の面接者が入ってきた。
もちろんベルベッセ、改めて見ても、ん~なんとも言えない、肌色が緑って違和感ありあり、まんま雨蛙なんだよね、不合格に、に、にぃ、え?! ちょっと「採用」はぁ? コロラさん、いやいやちょっと待ちなさいよ、まだ何にも話してないじゃないのさ。
外見は鍛え上げられた肉体美が美しく筋肉の曲線がはっきりとしていて、鬼の様な顔、下から突き出る二本の牙、186センチの大男でも、あの美声は反則だよ、失礼かもしれないけど顔に似合わないのに、もっと聞きたい、聞いていたい衝動に駆られてしまうのですが、話すのをやめたとたん現実に引き戻される、何て言ったらいいんだろう、挙げて落とされるのがね、もうさ、恋して失恋?いや、この胸の気持ち悪さは半端ないんだよ……。
んー女神の名に置いて彼、ベルベッセの媚薬効果を制限せよ、なんてね。
「ルルリナ様。ベルベッセを部屋に案内して頂けますか」
「任せなさい。
こっちですよ」素直じゃんか、あれ? 雰囲気が違うし妖精らしいし、違和感ありありで気持ち悪いっての。
「ねぇ、ルルリナ」
「ん? なんですか?。
アホ女神、邪魔しないで下さいよ」かわんねぇじゃん……。
「レイラレスカ様。
お静かに為さってて下さい、それと集めて女神を開いて見ていてくださいよ。
ルルリナ様、自分のやるべき事をしてください」
「は~い、じゃ行きましょう」
「はい、ルルリナ様」ベルベッセが喋ったのに魅力されない? なんで?。
『自分で願っといて、その反応はないと思うのですが本当に自覚が無いのですね、呉呉も浅はかな願いをしてはいけませんよ、女神で有る自覚をもって言動や行動をするようにしなくては成りませんよ』またいきなりだな、あのさぁ、自覚なんて無くて当たり前だよ、訳分かんないままどんどん話進んで行くし、私にどうしろってのさ、それに私の力って何があんのよ……おい、無視かい、一方通行かい、なんだよこれ……投げっぱなしかよ。
「レイラレスカ様。
なにをブツブツおしゃってるのですか、そんな事だからルルリナ様に阿呆だの似非だの言われるのですよ」
「ご、ごめんなさい」コロラさん、手加減なしですね、きついんですけど……。
「分かって頂ければいいのです。
はいはい、本開いてちゃちゃとする」慌てて本を見開いた。
最初のベージにベルベッセ完、え?丸完と押されているけど。
「コロラさん、何時見たの?」
「え?! そんなの勘ですよ。
これでも元天使なんですよ、嘗めないで頂きたい」あ、そう、勘ね、へぇ~勘なんだ。
「どうせ、男手が欲しかっただけでしょ」
「なぜ、お分かりになったのですか…次からは本を見ながら決めていきますので、宜しくお願いします」適当かい、なにその切り替えの早さは、苦笑いしてんじゃない。
大丈夫なんだろうかユカさんとチェンジした方がいいんじゃないの?。
「はい、次の人通してください」お、お母さん……笑顔なのに威圧感が半端ないです、恐……。