夢叶うが現実は甘くはなかった
話が纏まったのか、お父さんが白々しく話は始めた。
「そうだったな、ところで、レイラ、ちょっと聞きたいことがあるのだが、いいか」私、一人除け者にしといてさぁ。
「な、なによ、急に改まって、気持ち悪いなぁ」
「そんな、嫌そうな顔をするんじゃない……まぁいいか、じゃ聞くが、先ずは、この写真を見て、どう思うか言ってみなさい」まぁいいかじゃないっての、写真?。
家族のアルバムを開いて見せられたが、このアルバムが何だってのさ。
ん? 誰よ、この格好いい男の子は……ページを捲り、何枚も見るが、自分の写真が一向に出てこない、はて? 子供三人の写真は真歩と愛実、それに見知らぬ男の子だけ? 私のが一枚もない。
「お父さん、私の写真がないけど、何処にやったの? それにさぁ、この格好いい男の子は、だれ?」
私の写真だけ捨てたとは思えないし……でも、ここ異世界だよね、なんでアルバムがこっちの世界にあるの。
「あ、なんでアルバムがあるかってぇと、だな……」おい、質問に答えんかい、この格好いい男子は誰なのさ? それに私の小さい頃の写真は何処にやったのさぁ!。
「ちょっと、話そらさないでよ」
「レイラレスカ様、そのお話は後日致しますので……」
「いや、ユカさん、理由も解んないのに、話進められても困るんですが……」
「貴女もくどいですね、後で説明するって言ってるんだから、それで、納得しなさいよ」なんだろう、絶対スルーする気だろ?! ……ルルリナがやたら嬉しそうにしてるし……ん~ここは信じてみるか。
「もういいか?。
実はな、信じられないかもしれないが、ここは元我が家なんだよ」
「はぁ?!」お父さんがなんか、阿呆なことを、言ってますが、この大きい屋敷が元、我が家だなんて、ありえなくない? 冗談もほどほどにしてほしいよ、まったく。
「そんな顔をしても、事実なんだから、仕方がないじゃないか」
「おねぇちゃん、本当だよ」
「またまた嘘、言わないでよ、んなこと、あるわけないじゃんか」
「貴女! あほ、なんですか?」
また、いきなりルルリナが、割って入ってきた。
「な?! ……アホとはなによ」
「アホに、阿呆っていって何が悪いんですか」
ムカつき! ……不貞腐れていると。
「レイラ、周りの家具を良く見なさい」母、まりなに言われて、そんな分けないじゃん、キョロキョロ見渡した。
へ?! いや、まてまて、ちょっと、家具が大きくはなっているが、どの家具も見覚えがあるけど、まさかね…。
「まだ信じてないな」
「でも、ムリないんじゃない、実家がこの屋敷になるの見てないし」
「そうだよ、お父さん、寝ていた人がわるいんだからさ」
「言えてますね!」
「な! ……」父、昌幸の後に呆れ顔の真歩と愛実が、寝ていた私が、悪いのだと冷たい目線を、当ててくるが、最後のルルリナにたげ腹が立つのはなぜ?。
「レイラレスカ様が、此方に凝られた時は全身大火傷、それは診るも無残なお姿でしたから……」
ユカが詳しい説明をしてくれたが。
「そうですよ、治すの大変だったんですから、もっと感謝してくれてもいいんですよ……な、こと、あるわけないじゃないですか、ほんと貴女、お馬鹿なんですか! 人を疑うってことをしらないんですか!」
こいつは! はーらーたーつー。
「なんですか、その目は!」
「べつに……」
「じゃなんですか、言いたい事があるなら、ハッキリ言ったらどうなんですか」
「その態度はなに? 私をからかっている様にしかみえないんですけど」
「もちろん、反応が面白いからにきまってんじゃないですか」
「な?! ……」酷くない、ちょームカつくんですけど!。
「ちょっ危ないじゃないですか!」
「……」
「……うわ、そんなん当たりませんよ」
アカンベーしながら、軽やかに避ける、ルルリナを、私は無言で叩いていた。
「レイラ! ルルリナもやめなさい!」
母、まりなの一言でその場で固まった。お母さんこわ、怖すぎです……。
「ルルリナ様も大概にしないと、私めが怒りますよ」コロラさん、目がマジなんですけど、触る神に祟り為し……ルルリナが怯えて正座をさせらているのは、いい気みたけど、私まで怒られるのは何故だ、もうやだ、逃げたい、今すぐこの場から逃げ出したい。
もうさぁ泣いていいですか、反論もできたないし、全部ルルリナが悪いんだい。