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台所情報は?中編

「お腹空いたー、空いたったら空いたー」


「耳元でうるさいわね、わかった、わかりました。

 行けばいいんでしょ、行けば……」


 ゆっくり立ち上がり廊下を歩き始めた。


「フンフンフ~ン」何上機嫌になってんのよ、私はまだ頭痛いんですけど!。


「あ、ルルリナ。

 さっきさぁ、やっと私の気持ちが理解出来ましたか、言ってたわよね」


「……へえ?!」なんだ、その困惑した顔は?。


「へぇじゃないわよ。

 だから、ルルリナも記憶が有るんでしょ?」


「なんのですか?」


「神様だった時の記憶よ。

 それにさぁ私が元々、此方の世界の住人だって事も覚えてるんでしょ?」


「……何言ってんですか? ……等々頭が可笑しくなってしまったのですか?。

 産まれて始めて女神らしい力を使ったと想ったのに……はぁ、これから先が思いやられますね。

 それに、私が神様だったなんて、ありもしない事を言わないでもらえますか」あれ? あれ? あれぇすげぇ真顔で言われたけど、いつもなら違和感がアリアリのに無いってことは……。


「なに、黙り込んでんですか。

 レイラさん、本当に大丈夫ですか」もう一度確かめてみよう。


「ルルリナ、ねぇ本当(ほんと)に記憶無いの?」


「貴女もくどいですね。

 (わたくし)が神様だったなんて有り得ると思うんですか?! 。

 まったく、冗談も程々にしないと(わたくし)、本気で怒りますよ」本気で言ってるな、それじゃ私の家族は神様なのかな?。


「冗談に決まってるじゃん、本気にしないでよ。

 ね、ルルリナ」よし、これで誤魔化せたかな、無理矢理ぽいか?。


「なんですか? 気持ち悪いですね。

 それに冗談を言ってる顔じゃなかったじゃないですか、何年一緒に居ると思ってんですか! ……」やべ、バレたか?!。


「まぁ始めて女神の力を使ったんですから前世の(わたくし)でも垣間見たんでしょ」お! お! その話に乗った。


「そ、そうよ、だったらなに?」


「……なんか調子いいですね。

 嘘をついてません、よね?」ニヤリ笑うルルリナは恐怖その者だな、なんかバレてる気がするけど、無理にでも誤魔化すしかないな。


「だから、前世のルルリナを見たのよ……」


「まぁ、そうゆうことにしておきましょう」


「そんなことよりさぁ」


「なんですか? まさか家族が神様だんて阿呆な質問じゃないでしょうね?」何故? 分かるんだ?。


「私が女神ならさぁ……当然家族は……」


「貴女は橋の下に捨てられていたのを今の御家族に拾われたの忘れたんですか?」


「え?! ちょっと……」正真証明の家族ですよ、それは無いは! そんな記憶の改竄は酷いんですけど。


「引掛りましたね。

 拾われたなんて嘘に決まってるじゃないですか。

 神の使いが現れて託されたんですよ、そんなことも、お忘れになられたのですか。

 それにまだ混乱してるんじゃないんですか」


 な、なんだろう、このイラ衝きは……それに、その言葉遣いは気持ち悪いんだけど。


「そうよ、色んな記憶が要り混ざってて、まだ混乱してるのよ」記憶の書き換えがされているのは間違いないな、ルルリナさん、神だった記憶が無いのね、それに私と一緒に此方の世界に来たことになってるのか、なんか複雑な気分。


 そんな話をして、台所の入り口についた。

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