台所事情は?前編
なが……ちょっと長過ぎやしませんか、私もいい加減、お腹が空きましたよ、かれこれ三時間動けない状態なんですけど、何時終わるのコレって。
午前中の七時だったのに、もう十時半になりそうなんですけど、自分意思とは無関係に始まったから記憶の整理が終われば勝手に終了するんじゃないの普通は、開幕十五分くらいで終りましたよ、何時までこのままなんですか、この放置状態の意味が分かりません。
皆も酷いよ、三十分も待たないでさぁ、さっさとご飯食べに行っちゃし……。
◆◇◆◇◆◇◆
三時間半前……。
「ほっといて、ご飯食べようよ」愛実、早くない、なんで三分なのよ、私はカップラーメン以下ですか?。
「そうだよ、レイラ姉なんてほかっといてさぁ、スティさん食べに行きましょうよ」どうせ、スティの事だから、おぉ、エロ、エロイ、このエロさがたまんねぇぜ、とか思ってんでしょ。
軽く宙に浮いて、上を向いて海老ぞり状態になっているから胸が絶対に突き出ている。
それに天上を見詰めているから強ち間違いじゃないと思う、あぁ見て確認できないのがもどかしい。
「もう少し、観て……いや、待っててあげようじゃないか」おい、スティゴールド! 今言い直したよな?!。
「俺ももう……そうだな、置いて行くのは可哀想だよ」トクナガ?! トクナガさんや、何気にスティゴールドに参道しようとしましたよね、いや、一緒になって眺めてるの確定だな……。
「うんうん、そうだよ、こんな勿体無い物を見過ごすなんて……あ、いや、同じギルドメンバーとして、此処は待っているべきだろう」ちょっと、フジマル! 認めたよな、今確実に認めましたよね、後でこやつらしばく、しばいてやる。
「そうですか……」真歩、諦めるの早すぎ、この三人連れてて、いいから。
三十分くらい雑談して、父、昌幸の一言で放置が決まった。
皆なにが『はい』だ!。
「こんな、腹の足しにもならん物を何時までも眺めてても仕方がない、飯食いに行くぞ」ねぇ、ねぇ、私は物じゃねぇよ、人! 人なんだよ、くそ! 耳意外なにも機能しないのがもどかしい。
そんな感じで置いていかれた、私は今現在の状況を打破する事が出来ずにいる、ん~どうしよう。
「ちょっと、貴女、いい加減にしてください。
私もお腹が減りましたよ」顳顬に蹴りを思いっ切り打ちかましてくれる、ルルリナ。
「はぅ~うん……」激痛が全身を駆け巡って、あまりの痛さに悶絶してしまった。
自然に額に手を宛てて海老ぞり状態からバック宙して着地した、自然と団子虫状態に蹲った。
「動けるんじゃないですか。
演技も大概にしないと、マジで怒りますよ」
「……」こいつ、許すまじき! うぅ、にしても痛い、痛すぎるんだっての、少しはさぁ手加減ってものが出来ないんですか?跡とか残んないよね、これって……。