夢叶うが現実は甘くはない
午前5時43分26秒、轟音と共に目が覚めた。
ん? あれ? 体がおもぉ! ……高熱が出て、意識が朦朧とする感覚に似ているけど……病気なんて何時したっけ?。
身体を動かしたいのに動かない、凄く変な感じ……うわぁ駄目だ、むちゃねむい……眠たい…もういいや、考えるの面倒臭い、寝よ……。
何が起きたのか、状況を判断出来ないまま深い眠りに落ちてしまった。
◇◆◇◆◇◆◇
数日後……。
「神様、起きませんよ」ベッドに寝ている私を覗き込んでいる二人組。
「そろそろ起きると思うのですが、これで突いてみますか」先の尖った刺突武器を異空間から取り出そうとした。
「ちょ、それはお辞めになった方が宜しいかと!」
「そうですか…」異空間に終った。
誰? 誰か居るの? ……話し声で目を覚ました私はあれから何日寝ていたのかな? ゆっくり目を明けて天井を見詰めた。
知らない天井だ、自宅じゃないのは解るんだけど、起き上がり辺りを見渡した。
「やっと、起きましたか」ん? 光の玉? 15センチくらいの球体がプカプカ浮いている、しかも喋ってる。
「どうも、神です」はぁい? ……いきなり光の球に話し掛けられて、なにこれ? 神様? 意味、わかんないし、て、そんなのさぁ、いきなり言われて信じられるわけないでしょ。
「ちょっと、起きてますか?」
「……あのさぁ、いきなり神ですって、言われてもさぁ、はいそうですかって、納得できるわけないでしょ」
「それもそうですね」
「………」駄目だ、こいつ……確かに、光っていてプカプカ浮いてるし、神様ぽいけど、それで納得出来る分けないでしょ。
「取り合えず実体化しますか、あの? 男と女どっちが良いですか? 性別がないもので、決めてもらえると助かるんだけど」なにこいつ、面倒臭いなぁ。
「……女の子で、いいんじゃないの?」
「じゃぁ、男になりますか!」
「はぁ? ……じゃ聞くなよ」
「うそうそ、女の子になりますよ」マジ面倒くさぁ、相手するのも疲れるよ、まったく。
にしてもだ、ここ何処、キョロキョロ辺りを見渡した。
15㎝の光が人形を取り始めているなか、自分なりに今の現状と状況を考えてみた、先ず、身体がダルい、少し頭がボーッとしている、部屋がやたらと広い、ベッドがでかい、ダブルベッドか! 三人いや、そこまでは大きくないか……て、ちが~う、普通さぁ絶対に驚いてるよね、今の状況だとさぁ、なんで、こんなに落ち着いてるんだ? ん~……。
「おーい、レイラレスカさんや! こんな、感じでどう?」
「うっさい、今、考えてんだから! ちょっと黙っててもらえる!」
「ちょっと、その言い方は酷くないですか!」
「どうも、申し訳ございません……」
ふてぶてしい態度にムッとした。
「あのですね! いいですか!! レイラレスカさんや!
貴女が今置かれている状況の原因は、地球の神が喧嘩して間違えて貴女の家に雷を落としたのが原因なんですよ!
被害者は私の方なんですから、それに転生させないと、貴女方は此方の環境に適応出来ないし生きてさえいけないんですよ! 感謝してほしいくらいです!」ニタニタ笑みを溢した。
「……え? ちょっと、私だけじゃないの?」
「ご家族全員、こっちらの世界に来ていますよ」
まって、たぶん異世界なのは間違いない、エルフと猫耳の女の子が立っているから間違いなく、私が来たかった異世界だ、これで違います何て、言われたひには凹むっていうより後ろに立っている二人の説明を求めてしまうよ。
「あ、そうだ! あとですね、私が神である事は内緒ですよ」
「……え? なんでよ?」
「神である事を喋ったら、私がこの場から消えて居なくなってしまいます。
それがどいうことかわかりますか?」
「……もしかして、地球に帰れなくなって事?」
「……そうです! ご理解が早い、ウソですが!」
「な?! ……」なんだろう?! このムカつきは!。
「あの……よろしいでしょうか?」
後ろに立っていたエルフが話しかけてきたが、大笑いしている神はほっとこ。
「いえ、すいません」
「初めまして、レイラレスカ様、私はエルフのコロラと申します、で、此方が……」
右手を差しのべて。
「どうも初めまして、ミューズ族のユカと申します、どうぞ宜しくお願いします」深々と頭を下げた。
「いえ、こ、こちらこそ、よろひく……よろしく」
噛んだ、でも、超嬉しい!! 今直ぐ飛び起きて駆け寄りたいけど、このちっこいのが邪魔だ。
「そうですよ、ここは貴女が思ってる通り異世界です」
「やったぁ」思わずガッツポーズ取っていた。
家族はもう起きてリビングに集まっていて、私の起きるのを待っているみたい、詳しく説明するから着替えるように言われるが。
「あ、ねぇ! ちょっと、いい加減、名前言いなさいよ」
「ん? 私ですか?」
「そうよ、他に誰がいるの」
「名前ですか、そうですね……ルルリナ! ……ルルリナと呼んでください」
私の回りをくるくると飛び回った。
「ルルリナね、わかった……」
着替えはじめて、何故か? 違和感に襲われ、私は女性だ、はて? 全身が写る鏡の前で胸に手を当てて確かめる、ムニムニ柔らかい感触、確かに私の胸で間違いはない、そして、徐に股座を擦り何も無い事を確かめる。
はっとして、あれ? 何やってんだ私は……それでも違和感を感じてしまうのは何故なのか分からない。
「レイラレスカ様、どうかなさいましたか?」
服を持ってきてくれたユカに聞かれ。
「あ、いえ何でもないです、ありがとう」考えても違和感の答えは見つかりそうにない、取り合えず着替えをして家族が待つリビング行く。
廊下も広かったけどリビングもて広すぎない? てかさぁ、リビングじゃないじゃん、ダイニングキッチンだよ、これは、誰よ、リビングって言った人は!。
ルルリナをじとぉー見詰めた。
「やっと起きたか、待ちくたびれたぞ」
「ほんと!」
父、昌幸と末っ子の愛実だ、けどさぁなんで、そんなに呆れてるの? ……ん? ちょっと、まて、何故? そんなに若い、うちの両親が20代くらいだろうか、私と代わらないくらいの年齢になっている。
たしか、お父さんは中年太り気味でお腹が出ていてたはずなのにスリムだ、しかも超イケメン美男子?! ありえん……。
お母さんも最近お肉が付いていたはずなのに、なんだろう、スレンダーで私より若くない、しかもさぁ黒髪だったのに白いロングヘアーで、張のある美肌、超絶美少女だし。
妹二人も、あ、よかった髪色が違うだけだ、て、よくないか! 二人も黒髪だったのに、長女の真歩は水色だし、次女の愛実は黄緑色なんて、しかもさぁサラサラで綺麗なんて羨ましい、地毛だとあんなに綺麗なんだ。
あれ? まって? なんで真歩が長女なの? 私が長女で真歩は次女だよね? ん~考えたところで答えは出てこないんけど、はて? まぁいいか……。
「ありもしない、頭でなにを悩んでいるんですか?」
「な?!。
……ねぇ、ちょっと、ひどくない?」
「本当の事を言ってるんですから、別に酷くはないと思いますけど」
「………」ムーカーつーきー! 手を振り上げてルルリナに目掛け容赦無く降り下ろした。
「ちょっと、危ないじゃないですか!」
「はぁ? ……避けないで下さい」
「普通、避けるでしょ」
「こら! 真人止めなさい」父、昌幸が怒鳴った。
「あなた! 違うでしょ」
誰? 真人って……。
「ほら、お兄…間違えた、お姉ちゃん固まって、動かなくなっちゃた、じゃいのさぁ」
「真人って、誰よ?」
「すまん、レイラレスカだったな……」ちょっと、なにスルーしてんだ?質問に答えなさいよ、馬鹿親父!。
「はぁ? だったなってなによ、それにさぁ、いつもレイラっていうじゃんか、今日お父さん変だよ」変なの? 呼び方まで変わってるよ。
「あれ? そうだっけか?」だから、質問に答えなさいよ、スルーって酷くない、ねぇ酷いでしょ、真人って誰よ?! 誰も私の質問に答える気がないなんて酷くない。
何だろう、皆困惑した顔になってきたぞ? 私が変なのか? いや、皆がおかしいんだろう。
しかもさぁ、ヒソヒソ何か話始めたし……なにこれ。