進むべき道
駄女神、駄女神、うるさいってぇの。
魔法を無闇矢鱈に使うのはやめよう、取り返しのつかないことになりそうだから、いや寧ろ住む家すら消し飛んで野宿になるのは確定だしな、使ってみてなんとなくわかったんだけど、マッチの火をイメージして魔力を流すとキャンプファイヤーになっちゃうのが問題なんだよ。
攻撃魔法が弱いじゃなくて、苦手なのかもしれない。
「あれ、あぁそうゆうことなのね……」自分自身の魔力について考えてみたら感じた、全身から止めどなく流れ出す霊気? 気? 生命エネルギーみたいなものなのかな、体温が上昇すれば加熱する感じに似ている、これを魔力っていうのかは、わからないけど多分そうだと思う。
「お! やっと、わかりましたか?」ルルリナが満面の笑みだが、何故だろうちょっと怖い気もする。
「レイラレスカ様、それが魔力です」ユカが目をキラキラ輝かせて喜んでいる。
「俺が考えた、女神だけはあるな」勇也さん、なんか違う気がしますけど!?。
「そんな事より、今の状況の把握が最優先ではないのでしょうか」コロラさん、言葉は正接的なのに刺あるように聞こえるのは気のせいでしょうか、いえ、威圧的の間違いかもしれない。
「それもそうですね、レイラさん、周囲に人の居る気配など感じませんか」
「そんなこと言われて……あ、分かる、て、勇也さんの家って大きいんですね」無数に点在する人気配を感じとれる、上下に別れて点在している、んってことは上が二階で下が一階ってことになるのか、豆粒から人位の大きさに別れて無数にあるけど、フワフワ宙を舞っているのはきっと飛んでいるんだろう、確かめてみないと何とも言えないけど。
「へぇ~これが魔力感知なんだ凄いね」
「あ、レイラさん言っておきますけど貴女、女神なんですから一般人とはまったく違うのだと自覚しなさいよ。
今、広範囲、しかも虫まで感知してるはずだと思いますけど、そんなの出来るの貴女だけだなんだということを、それに一般人がそんな事出来ると思わないことです。
出来て周囲二メートルくらいで、目に見える範囲なんのですから」あ、ルルリナ、もしかして、自分がいままでやれたことを適当に並べていってんじゃないの?。
「なんで、わかるのさ?」
「そんなの神である、この私が、保っていた力を当て嵌めながらに決まってんじゃないですか。
そんなこともわかんないんですか」
「保有していた能力の話でしょ? 観測者だから遠くから観ていたとは想ってはいたけど、光の点だったのね」私には生きている生物の象が光映像として見えているからだ。
「はぁ?! そんな風に見えてんですか。
まだまだですね、実写映像で見れないなんて、やっぱ!駄女神じゃないですか」
「……あ、そう……使いこなせなくて、どうもすいませんでした」そんなのしるか! 初めて使ったんだから、そんなに上手く出来るわけ無いでしょう、ムカつくな!。
「分かればいいんです、分かれば」
「話は終わったのかな?」
「すいません、勇也さん」
「レイラが、悪い訳じゃないからいいよ。
ルルリナ、少し黙っててくれるかい」
「は~い」
なんだ、やけに素直じゃないのさ、コロラとユカが驚いたまま固まってる。
「なに、ルルリナやけに素直じゃないのさ」
「レイラ! いいから此方を向いてくれ」
「はい」うわ、驚いた、胸に突き刺さて、逆らっちゃいけない気持ちになるなんて。
「じゃ、これからの事に就いて話したいと思う」




