表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/75

新しい生活

 ベランダから部屋に戻った私達は、ルルリナ、コロラ、ユカをベッドに寝かせて、床の卓上テーブルに腰を下ろした。


 うわ、これなに床に厚での布が敷いてある、裏は平たいのに表はモコモコしてる、それに、なにこの足の短い机は?。


「それ、カーペントだよ」


「カーペントっていうんだ、へぇ~凄いね。

 こんなのはアクアには無かったよ、それに床に座ることなんて滅多にないしね」


「んで、これは卓上テーブル、床で座って物を書いたり、食事をしたり、色々作業ができる、優れ物だよ。

 でね、はい、さっき言ってたのがこれだよ」


「ふぅん、そうなんだ、だからこんなに脚が短いんだ。

 これがなに? 」


 薄っぺらい本なんて、持ってきてさぁ、それにしても表紙になにも書かれてないし、この世界には変わった本があるんだ。


 ノートを開いて見せてくれた。


 えっと……レイラレスカのプロフィール自分で書いてないプロフィールを見るのって何か変な気分、生年月日は三月十六日合ってるね、年齢は二十二才。


 身長百六十三センチで体重……。


「よ、四十八キロ……そんなに軽いわけがありません、嘘はよくないと思います。

 五十三キロです」


「そうなの?」横から覗き込んで見ないでください。


「ス、スリーサイズ……て」


「あれ? そこも間違ってるの?」


「いえ、なんでもないです」なになに、上から八十三、五十八、七十九……ウエストが違うけど、黙っておこ。《ウエストは六十一です》。


「えぇぇ、ちょっと……」


「どうしたのさぁ」


「………」バストサイズまで書いてある。

 トップからアンダーまで15. 4 ㎝、て、見てたの? 計る所見てたんですか? この人は……サイズピッタリなんて見てたとしか言いようがない。


「ねぇ、黙っていたらわかんないよ」


「あのさぁ、カップ数なんて、プロフィールに一々書かないし、非常識だとは思わないの。

 それにさぁ、こんなに細かくしなくてもいいじゃんないの?トップとアンダーまで態々書いてさぁ、私に対する嫌がらせですか?

 そうじゃなかったから今直ぐ消してほしいんですけど」


「……すいません、今直ぐ消します」


 黒く塗り潰すと思ったら、白くて四角い物で書いてあるのを消した。


「それなに?」


「これ? これは消しゴムだよ」


「消しゴム? 便利な物があるんだね。

 綺麗に消えるし……あれ、これて書いてある文字は、インクじゃないの?」


「違うよ、鉛筆で書いたんだよ。

 ちょっとまってね……。

 ほら、これが鉛筆」


 六角形で緑色をしていて、中心が黒く、周りを木で覆われている、先っぽが三角に尖ってて、こんなの始めて見るな。


「こうやって持って書くんだ」


「へぇ~便利な物があるんだね……。

 て、感心してる場合じゃない、続き続き……」


 髪型……ね、赤茶色で肩に掛かるくらい、そのまんまじゃんか。


「ん~後は別にいいかな、好きな食べ物とか嫌いな食べ物なんて、今はどうでもよくない」


「そうだね」


「なに? その遠くを見る様な目は……」


「……」


「黙んないで、何とか言ったらどうなのさ」


「別に……」


 なんだろう、この不満そうな顔は、男なら言いたい事があるならはっきり言ったらいいのに……。


「な、なんだよ……べ、別にさぁいいんだけど、書いてある食べ物が解らないし、ただ単に面倒くさくなったら聞くのやめただけだろ?」


「何故? 解ったんだ……。

 じゃさぁ、教えてくれるの?」


「メンドイカラヤダヨ」


「……何故に片言」


「今度、食べさせてあげるからその時でいいだろ?」


「あっそう……」何となくそんな気がしたから聞くのをやめたんです。


「不服そうだな」


「わーい、今度食べれるなんて超嬉しい」


「棒読みで、態とらしぃからや、め、て!」


「どうもすいませんでした」


 はぁ、此れからどうなるんだろう……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ