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ミチシルベ
流れてきた 君と僕と
身をまかせて 流れてきた
この脚は何処へ向かう?
大事なんだろう この脚は
嗅ぎ慣れた懐かしい匂いと雪解けの道
その道の先に罪がある
僕の背負うべき罪
唇噛み締めたままの僕の心を胸に抱いて
独りで居ることに慣れた君が そっと 深く眠る
「大好きなあなたとならば、もっと遠くへ行けたはず」
償いの花に水をやり 待ちわびた日々
溢れ出す蜜をすくい採り 淡い夢を魅させた
唇噛み締めたままの僕の心を胸に抱いて
独りで居ることに慣れた君が そっと 深く眠る
「此処に居ていいですか?」
「そばに居ていいですか?」