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グリミー《ある運送会社の物語》  作者: ナイトワーカーズ
第二章 ナイトワーカーズ
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呪物の注文

草加部がタバコを吸い終わり休憩室に戻ると、大沢君が1人で護身術の練習をしていた。


草加部は声をかける。

「お疲れさん。悪いな。」

「いえ、大丈夫ですよ。今日は情報分析がありましたからね。」

「明日からは別な護身術を教えるよ。」


草加部は座った。

大沢君には何も言わなかった。草加部は先に行き過ぎるのだ。周りがついて来れない。それを草加部は知っている。さっき呪縛の話しをしたばかりだ。頭の整理が出来ていないだろうから時機を待とうかと思っていた。


「ご飯は食べたの?」

「はい。食べました。」


草加部は食事することにした。


”呪物を注文しよう。”

スマホで検索を始める。


”The JUBUTSU(呪物)” 

不思議だ。ローマ字で見ると無色透明の印象になる。漢字で見るのとは印象がまるで違う。


”数珠・・・これだ。よし、これにしよう。”

”パワーアップ祈祷付きのオプションにチェック。”

”呪い返し防止祈祷付きのオプションにチェックを付ける。”

”一つ一つ丁寧に祈祷をして封印して新鮮な状態でお送りさせて頂きます。と書いてあった。”

”草加部の住所、氏名、電話番号も入力した。”

”近くのコンビニで代引きにチェック。税込みで送料込み3,698円”

”仕方ない必要経費だ。初めての支出だ。”

”15日に配達予定。”

”確定”


今日は7月12日火曜日で20日は水曜日だ。


”15日は金曜日、日付が変わった16日(土)の夜中に取りに行こう。そして、その日の朝にプレゼントする。どれくらいの効きめがあるか分からないから早くてもいいでしょう。”


これが暗殺計画だ。


そして、食事を済ませる。


大沢君はイヤホンを付けてスマホに夢中だった。が、草加部の様子を気にしていた。


”この雰囲気、この間の感じ?”

”怖いというか顔つきが変わってて、この空気、気持ち悪い。”

”そうだ、あの時のJYUBUTSUの何かを見てた時と一緒だ。”

”もしかして、何か企んでる?”


草加部は、大沢のそんな勘繰りには気づかないで、ウォーキングすることにした。


「大沢君、各自、自主トレということで。」と言って立ち上がった。


「は?はい。自主トレですか?」と、大沢はちょっと戸惑っていた。


「なんか、トレーニングに睡眠を取り入れると筋肉が育っていいらしいよ。」と草加部は構内に出て行った。


大沢は、ガッツポーズをして寝た。


北日本便はもう来てもおかしくない時間だ。それまで歩くことにしよう。

体を動かし始めると思いつく時がある。草加部が歩き出したら思い出した。


“こんなんじゃダメだから俺がやる。”

グリミー1号こと嵯峨だ。

こう言われると人はやらなくちゃという心理が働く。

だけど、これは上から目線だ。

構内作業員を自分の部下か何かと思ってるような言い草だ。


これも検討しておこう。


ーつづくー

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