第二話 その35 爆弾
そんなこんなで最初の町、ここアリセイに着いて、はや一ヶ月以上になろうか?という時、俺は山で人獣狩りにちゅん助は町で耳かきに精を出しそれぞれが順調に事を運んでいた。
剣の腕はトニーガという良き師範についていることもあって、まだまだだが、最初の頃よりかなり上達したと思うし、耳かきのおかげで生活にもかなり余裕ができそろそろ次の街へ!
そんな時だった。
「イズサン!イズサーーーーンwww!」
いつものように狩りから戻った俺に待ちかねたぞ武蔵!とばかりにちゅん助がニコニコしながら駆け寄ってきた。
耳掃除は二人の少女に引継ぎ中との事で最近は少し時間に余裕があると言っていたが、まあこういう時のちゅん助はろくでもない事を考えてることが多いのだが…
何だろう?
「これ見てくれおw!」
そう言ってちゅん助が布に包まれた小さな小石の様な物を差し出してきた。
「なんだよ、コレ?石か?」
「爆弾だお!!!!」
「は!?ばッ?ばくだん~!?おわー!危ない!」
思わず手を滑らして落っことしそうになった。
「危ないだろ!」
「ぶわはっはっは!ビビりめ!」
「その布に包まれとる間は大丈夫だお、見てろ」
ちゅん助は俺から小石を取り上げると周囲を確認し、少し離れた誰もいない空き地に置くと距離を取った。
「右ヨシ!」
「左ヨシ!」
「後ヨシ!」
「前ヨシ!」
いや…後ろにはもろ俺が居るのだが…全くいい加減にやってるようにしか見えない指差し呼称をどっかで見たような猫耳の生えたヘルメットを被りながら猫目になったちゅん助がやっている…
「ちゅなめす!目標を狙い撃つ!」
そう言いながらちゅん助はどこからともなく取り出したスリングショット、いやパチンコをみょーんと伸ばして狙いを定めた。
パチコーーーン!
カチン!
ドォカーーーーン!!!!
「どわーーー!!!???びっくりした!」
こんばんはちゅん助です。
いや、夜も暑い…そんな中、本日もお読み頂き有難うございます。
ラノベのちゅん助は何やら小さな爆弾を持ち出してよからぬことを考えてますが、現実のちゅん助はファスガンと言う超面白い赤外線系の超射程のサバイバルゲームを10日後に控え準備にいそしんでおります。
であまた次回!




