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イズサンとちゅん助は負け組でも負け犬にはならないのです!  作者: ちゅん助の!
第二話 はじまりの町アリセイ 変態耳かき師と新米警備隊員
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第二話 その34 後継者

 その翌日ともなると、どこで噂を聞きつけたのか?かなりの数の少女達が押し寄せ、4日を過ぎるとその数は膨大にさらに膨れ上がりった。

 ちゅん助の部屋には連日少女達が押し寄せ、まさに押すな押すなのわれ先に!と競うかのように客がなだれ込んで来るのだった。


 そうなると狭い町だ。


 珍しい聞いた事もない耳掃除をする凄腕耳かき師がいる!と噂が噂を呼び、あまり娯楽のなさそうなこの町にその様な噂が瞬く間に広がると、1週間後には収拾がつかない状態にまでなってしまった。

 

 ここでちゅん助は驚くべき商才をみせ、宿から酒場にその施術場所を移すと耳掃除の順番を予約制にしたり、酒場との食事セットメニューにしたりと次々と効率よく客をさばきだした。


 それでも食事や休憩の時間も無い程の盛況ぶりで2週目に入る頃には町の老若男女、あらゆる人々が押し寄せてるのでは?という勢いだった。


 耳を掃除するだけなのにかなり強気、いや…とんでもないぼったくりな金額設定にも関わらず、一向に客足が衰えない…


 いくら娯楽が少ないと言っても、俺にはなぜあの耳かきが流行るのか?全く理解できなかったが、とにかくちゅん助は1ヶ月もしないうちに、この世界の平均的な稼ぎの1年分以上は軽く凌ぐ稼ぎ、大金を得たのだった。


 真面目に狩りに行ってる、俺、なんなんだろう…な?


 3週目に入った頃、耳かき業はちゅん助一匹、いや一人では流石に手が回らず、日の出流耳かき術後継者!という訳の分からない名目で二人の少女にその技術を伝授している様だった。


 その後継者はあのメリンとジュセルの孫娘のジュリアという少女だった。


 当初ジュセルは


「こりゃあ!ちゅん助ッ!」

「わしの孫娘に訳の分からん変な事を教えるんじゃない!」


と怒鳴り込んできたのだが、ちゅん助の話術と特級耳かき師の腕前がジュセルに炸裂すると


 「ちゅん助、お前は義理を果たす男じゃと思とった!」


 そう言って満面の笑みで孫娘をよろしく頼む、と言って去っていった。どうやら信じられん事に男にも老人にも好評らしい…


 半信半疑で見ていた俺だったが、どうやら認めざるを得ない…


 だが!


 ただの、単なる耳掃除やぞ?……ちょっと、悔しい…


 いや、かなり悔しい…


 悔しいいいンゴオオオw

こんばんはちゅん助です。

まだまだ暑い湿気がムンムンの中、本日もお読み頂き有難うございます。


ラノベのちゅん助は耳掃除業が大ヒットしてますが現実のちゅん助のラノベヒットの道はまだまだ険しい…が!面白いので注目が集まれば必ずや!そんな風に思っています。


であまた次回!

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