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イズサンとちゅん助は負け組でも負け犬にはならないのです!  作者: ちゅん助の!
第二話 はじまりの町アリセイ 変態耳かき師と新米警備隊員
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第二話 その21 事案発生

 翌日もさらに翌日も俺達はトニーガ隊で狩りに出かけ順調に人獣を狩っていった。


 もっとも初日に現れた成人獣はあれからは現れず、未人獣が数体現れたもののトニーガの敵ではなく、林の大部分の駆除が終わりつつあった。


 トニーガの適切な指導と立ち合いのおかげと若返った俺の肉体の事もあって、短い期間でかなり剣術は自分でも驚くくらい上達し、1週間を過ぎる頃にはちゅん助と二人分の食事代と宿代併せても何とか稼げるようになっていた。


 10日目になると飽きっぽいちゅん助は狩りへの興味を全く失くし、隊での行動だから特にちゅん助の役割も無くなってきた事もあって、翌日からちゅん助は情報収集の名目で町に残り別行動する事となった。


 少し寂しい気もしたが、頭上で騒がれるより別行動の方が効率が良いし、俺は次の町へ移動するためには、もう少し強くなるべきと考えていたところなのでお互い納得の上、別行動する事となった。


 この期間ちゅん助は町の至る所に足を運んでは色々な情報を仕入れている様だった。


 そして20日目。


 いつものように狩りから帰る夕暮れ前、宿へと続く道を歩いていた時、前方の道脇で倒れ込んでいる少女を見つけた。少女の首のあたりになんとちゅん助が乗っかっているではないか!?


(あいつ、何やってる?)


 不審に思った俺はそっと近付いた。何やら会話が聞こえてくる。少女は倒れていたのではなく横を向いて寝転がっている様で緊急性は無さそうだが…聞こえてくる会話がいかにも怪しい!!!


「むほほwメリンちゃんw」

「おまえさんの…膜は…大事に…が破って」

「こんな上物…逃がさん!」


「いやあ!そこ…だけは…ねがい…ゆる…アっ…やあ!」


「許すまじ!」

「…すまじ、突きつけて…嗅いで…やるおW」


「いやあ!もう…ら…メぇ…」


「あ、あいつぅうう!!!」

「なんちゅう破廉恥な!」

「何やっとんじゃあ!!!???」


 慌てて俺はダッシュで駆け寄ると、少女からちゅん助を引き剥がした!


「わわ!?なにするんだお!」


「こっちのセリフだ!ちゅん助!」

「変態だ変態だとは思っていたが!」

「よもやここまでとは!」

「実行に移すとは見損なったぞ!」


「は!?」

「なに言っとるんだお?おまえ!」


「お前にはオタクの矜持はないのか!」

「なーにがてんのーへいかの侍か!この下郎!」


「だからさっきからなに言っとるんだお、このあほー!」


「イテ!やったな!!!」


 ちゅん助は器用に俺の手から逃れるとパカンと頭に一発くれてきた。


「いきなり何するんだお!危ないやろ!」


「危険なのはお前だろ!」


「い~や!」

「明らかにイズサンの方だお!事案発生だお!!!」

こんばんは、ちゅん助です。

訳の分からん台風が異例の居座りを見せる中、今日も最後までお読み頂き有難うございます。


ラノベのちゅん助はなんと少女に襲い掛かって?事案発生の風雲急を告げる事態!?ですが現実ちゅん助は映画ラストマイルを見てきました。

いやはや凄い映画でした。あえてネタバレは避けますが今年見た映画でナンバーワンと言ってもいいでしょう!最近はハリウッド映画より邦画の方が勢いがある気がします。アニメはもとよりですが実写でも邦画に元気があって素晴らしい!


であであまた次回!

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