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イズサンとちゅん助は負け組でも負け犬にはならないのです!  作者: ちゅん助の!
第二話 はじまりの町アリセイ 変態耳かき師と新米警備隊員
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第二話 その1 虚弱な身体

 身体が弱い私は若い頃から無理が効かなかった。


 そのため酒やタバコといった健康を害する物には手を出さなかったのだが、タバコはともかく酒が飲めないのは社会生活上たびたび困った。


 仕事の付き合いでキャバクラに連れて行かれる事もありはしたが、慣れない雰囲気と飲めない酒で、綺麗な女性についてもらっても苦痛でしかなかった。それ故に酔った勢いで女性と間違いを!なーんて事は一切なかったし、それどころかビールをコップ半分でも飲めば決まって片頭痛…そしてリバースへ。決まってそうであった。


 同僚には酒が飲めないなんて人生の半分以上損している!なんて言われた事もあったが確かにそうだと感じる。

 酒の力、勢いを借りないと女性と仲良くしゃべる事も叶わないのに、肝心の酒が飲めないと来た。なかなかうまくいかないものである。

 だがそんな私でも女性と楽しくおしゃべりできる場所が一つだけあった。癒しブームに乗ってできた膝枕&耳かきサービスのお店がそれだった。


 そんな煩わしい中途半端なとこじゃなくて、風〇行けばいいやん!なんて言ってくる奴もいたが


「金で買える女はそこまでの価値しかない!」


 そんな風に強がって足を運ぶ事は無かった。そんな風にカッコつけたかったわけでも貞操観念が高かったわけでも、興味が無かったわけですらない。


 いや興味はあった。はっきり言ってありまくりだった。

 金もそれなりにあった。存分にあった。


 それでも足が向かなかったのは単に病気が怖いだけだったのだ。身体の弱い私はその様な店に行ったが最後、変な病気を貰ってしまう…ただ単に、それが怖くて行けなかっただけなのだ。


 そして私は自分が我慢弱い人間だという事も十分自覚していた。お金で快感を買う事を覚えてしまったら…きっと破産するまで通い詰める事だろう。私はそういう人間なのだ。


 タバコにも興味はあった。しかし最初の一本さえ吸う事が無ければ一生吸う事は無い、そう言い聞かせて手を出すことはしなかった。


 翻って最初の一人を買う事もなかった。


 が、耳掃除には見事にはまって通い詰めた。愛知、大阪、東京、神奈川いろんな場所に足を運んだ。その中でも印象に残る耳かき娘達が居た。


 名古屋で、大阪で、東京で。いずれもタイプの違う彼女達であったがそれぞれのお店でのナンバーワン耳かき娘だったと聞いている。

 耳かきのテクニックも三者三様、ルックスもそれぞれの良さがあったがどの店のナンバーワンでも彼女達に必ず共通する事は、容姿でもテクニックでもなく、会話能力が非常に高いという事であった。

おはようございます。ちゅん助です。

今朝も最後までお読み頂き有難うございます。


ラノベのちゅん助は体が弱いですが、現実のちゅん助も弱くて怪我と病気の人生でした…


さておきこのラノベでは皆様のブックマーク登録、高評価、いいねをお待ちしております。ぜひ!


であまた次回!

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