第一話 その26 巨大なダンゴムシの様
「イズサンとやら、グソク狩りに行くというなら止めはせんが気を付けなされ」
「や、やはり危険な事が?」
「わしも実物をみた上での感想じゃが、数匹、数十匹、いや百匹程度なら腕の立つ者ならどうという事は無い魔物じゃと思う」
「群れで大勢居った所で奴らはウロウロとしとるだけ見える」
「ただどれほど単体で弱かろうと数がとにかく多いらしいのじゃ」
「それに…」
ジュセルは少々思案深げな表情になって続けた。
「いや、少数のグソクやそのいかにもばらばらな生態を見とるとにわかには信じられんのじゃが」
「ガリンで編成されるグソク討伐隊では毎回のごとく死者が出ておるようなのじゃ!」
「死者ですか!?」
「やっぱ怖いお!」
「そう、討伐隊からだけではなく冒険者やあんたらみたいな旅の者からもかなりの数の犠牲者が、と聞いておる」
「まだ冒険者や旅の者なら分からんでもない」
「分からんのは…」
「かなりの大人数で編成されそれなりに犠牲者の情報を聞かされとるはずの討伐隊から相当数の被害者が出とることじゃ」
「これが信じられん」
「いくら数が多いと言ってもあのような動きの鈍い魔物に毎回毎回やられるという理屈がわしにはよう分からんじゃ」
「イズサン!ひと狩り行こうぜ!」
「お前…なんかのゲームみたいなこと言うなよ、それに今の話、聞いてたか?」
「まあなんにせよイズサン、気を付けなされ」
「グソクには短いが強い歯がある、喰らい付かれたら骨まで残らんらしいぞ」
「ひええええええwwwwー!怖いお!じいちゃん!」
ちゅん助が飛び上がった。
「ほっほっほ、ちゅん助じゃあ丸飲みにされてしまうかもしれんの?」
「は?じいちゃん!わしは光より速く動けるお!鈍間なグソクになんか捕まらんお!」
ジュセルの膝上でちゅん助はシュババシュババと反復横跳びみたいな動きをしていた。
「ちゅん助、俺達の世界でもそういう設定は理解されないんだ」
「ジュセルさんに言ってもちんぷんかんぷんだぞ?」
「は?設定違うわ!」
ちゅん助の厨二設定は置いといてグソク狩りは美味しい話には裏が…と言う非常に危険な臭いもする。どうすべきか…
「おお、言っとる傍から、そこに1匹おるの!止まれ!」
ジュセルは馬に命じて馬車を止めると道端の背の低い草むらに蠢く灰色の塊に近付いて行った。
(でかい!たしかに)
灰色の塊。それがゆっくりと動くグソクと呼ばれる巨大なダンゴ蟲の魔物であった。背丈はジュセルさんの膝程までありちょっとした犬くらいの体積があった。
「でかいおw!」
「でかすぎるおw!」
「こんなダンゴムシ初めて見た!オムーだお!イズサン!オムーだお!」
危機感なくちゅん助がジュセルと共にグソクに駆け寄って嬉しそうに周りを跳ね回っていた…
こんにちは、ちゅん助です。
暑い暑い今日、最後までお読み頂き有難うございます。
ラノベのちゅん助は初めてグソクを見て大喜びですが現実のちゅん助は映画キングダム大将軍の帰還を見てまいりました。
この映画は100億行くかもしれん…天候に負けないくらい熱い映画ですお!
見どころは沢山ありまくりですがやはり
王騎VS 龐煖
の一騎打ち
二人とも巨大すぎる鉾と言うか槍と言うかなぎなたと言うかを持って振り回しますが、これだけ獲物が巨大すぎるとややもするとアクションがもっさりするものですが、序盤はそんな感じもありましたが撃ち合いが進むごとにそんな感じは無くなっていき一進一退の攻防!ワイヤーアクションとCGを使ってはいるのでしょうがほとんど違和感ない完成度。渾身の出来かと思います。
岡田准一主演の燃えよ剣では刹那の一撃のいわば静から動の剣劇アクションも燃えるものがありましたが、キングダムは剛から豪!の対極にある迫力しかないアクションでした!
自分もあんな熱いストーリーを描いてみたいものだお…
さておきさておき、このラノベでは皆様のブックマーク登録、高評価をお待ちしております!ぜひ!
であであまた次回!




