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イズサンとちゅん助は負け組でも負け犬にはならないのです!  作者: ちゅん助の!
第一話 おっさん二人、サーキット行くつもりがどこ行ってんの!?
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第一話 その23 猫甘え

 いつの間にか馬車の上に駆け登って、老人の元に駆け寄ったちゅん助が老人の腿あたりに体をスリスリして如何にも甘えた声を出している。なにが対人戦無敵だ!殺す覚悟があるか?だ!甘える気満々じゃねーか!

 老人は最初だけ怪訝そうな顔をしていたもののちゅん助がすり寄ると、如何にも困った奴じゃわい、そんな感じで表情を緩めた。


「こ、こら!いい加減なこと言うな!俺だって食事してないだろ!」


「ふむ、お困りのようじゃな?」


 もはや駆け引き無しで正直に答える他はない。


「はい、とても…とても困っておりまして、途方に暮れております…」


「わしら!わしらは!じいちゃんに見捨てられたらわしら餓死なんだお!死ぬんだお!」


 再びちゅん助が甘えた声を出して老人の太股辺りに自らの体をスリスリと擦り付けている。


「みゃーんwゴロゴロwww」


 老人の座席付近にいたちゅん助はあっと言う間の早業で老人の膝の上にぴょこんと登り猫目猫耳を生やさんばかりの勢いでさらに甘えまくる。


「こら!お前、失礼な事すんな!すいません今捕まえて引き離しますんで」


「みゃーん!わしはここがいいおw」

挿絵(By みてみん)

「いいわけあるか!図々しいにもほどがあるだろ!」


 あまりの失礼ぶりに見かねてちゅん助を捕まえ引きずり降ろそうとした。


「ほっほ、まあいいではないか!」


 老人はちゃっかり膝の上に陣取っているちゅん助の頭を撫でながらまんざらでもなさそうな声で言った。

 ちゅん助の失礼すぎる態度に老人が怒っているのでは?と心配したが表情と声からはこの不思議な生き物が懐いてきて、逆に嬉しそうな感じすらありホッとした。


「はあ、全くすいません…そいつときたら馬車が見えたときはどんな人物が乗ってるか分からないから油断するな!」

「みたいなことをほざいてたくせに、なんとも調子のよい…」


「は?おまえなにいっとるんだお?このいかにも温和なじいちゃんが悪党かなんかに見えるのかお?」


「お前が言ったんだろうが!」


「おまえは人見て法説けを知らんのかお?何事も臨機応変だおw」


「お前…後で覚えてろよ…」


 あまりの調子のよさ…俺は呆れた。


「ほっほっほ愉快な奴等じゃな。ところでほんとのとこどこから来なすった?ここらでは見ん顔じゃが?」


 俺達のやり取りを愉快そうに眺めていた老人は、また改めて尋ねてきた。


「え~と…」

こんにちはちゅん助です。

暑い中最後までお読み頂き有難うございます。


ラノベのちゅん助は猫になって甘えてますが、現実のちゅん助は梅雨の時期はやめていたエアコンを稼働させドライ運転させてしまいました!本当に暑い…昔は暑さに強かったですが熱中症で倒れてからめっきり弱くなり、遂にエアコン導入したのがもう8年位前、コロナ社製の冷房専用エアコンが唸る!


さておき、このラノベでは作者モチベーション維持のため皆さまのブックマーク登録、、好評価を期待しております。ぜひぜひ!


であであまた次回!



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