第一話 その16 道
「…ない、こともない…」
「え?あるのか?」
「アスファルトの奴じゃないお」
「辛うじて草が生えてない、そんなかんじの道らしきものがこの小川とは反対方向に」
「アスファルトすらないのか…通行人は?」
「1時間ほど見張ってた限りでは全く…」
「でイズサンの所に戻ろうとして」
「その前にこの道に行き来があったかどうか調べるための仕掛けを施してから」
「おまえさんの所に戻ったら…いきなりいなくなってたので焦ったお!」
なるほど、ちゅん助がそうやってる間に俺が目覚めて反対方向のこの小川まで歩いてきてしまったわけか。
「というわけでその道まで戻るお」
言うとチョコチョコとちゅん助は俺の頭まで一気に駆け上がった。
「頭に乗るのかよ」
「だまるお!」
「この小さい体では距離を歩くのはとってもしんどいんだお!」
「さあこっちに歩いてクレメンス」
頭の上でちゅん助がポコポコとその道があるらしい方向を叩いた。ちゅん助が頭上に乗るが彼はちょっとした猫くらいの大きさがあるにも関わらず不思議なほど重さを感じない。軽い羽根が辛うじて乗ってるような感じしかしない。奇妙であった。
ちゅん助が指す方向に10分ほど歩いただろうか。森が開けて平地に出た。平原といったその景色の中にたしかに草が生えていない一筋の道があった。
「ここだお、これだお」
「確かに道っぽい」
森から抜けてその道に出る、左右の道の先に何かあるか目を凝らすがどちらの方向も延々と道が続いているだけで見渡す限り森、山、平原…確かに何の手掛かりもない。
「あーやっぱ変わりなしかお…」
頭から降りたちゅん助が十数メートル進んだ先で地面を見つめて何やら落胆の声を上げた。
「どうゆうこと?」
こんばんは。ちゅん助です。
ラノベのイズちゅんは見知らぬ世界に右往左往してますが現実のちゅん助はメープルシロップ掛けのカシューナッツを食べてご満悦であります。少し甘すぎるので素のカシューナッツと混ぜて食べてみたいものです。
さてさて世界ではトランプ狙撃で激震走ってますがもしトラでなくもうトラになってしまったと感じます。果たして相場はどう動くのか?円安の流れが変わりそうな気が…?
さてさてこのラノベでは皆様のブックマーク登録、評価をお待ちしております。どんどん面白くなっていくのでぜひぜひ!
であであ次回!




