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イズサンとちゅん助は負け組でも負け犬にはならないのです!  作者: ちゅん助の!
プロローグ 青年イズサンとおかしなぬいぐるみの様な生き物ちゅん助
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プロローグ その25 ひれ伏す

「ああッ…!」


 悲鳴も絶望も完全に諦めの臭いも含んだ、言葉にならない声を発して両膝が折れ地面に着いた。


「ど、どうしたんだお!」


 異変に気付いたちゅん助が服から飛び出してきた。


「なんじゃあああこりゃあああああ!こ、こんな!」


 ちゅん助が驚嘆の声を上げた。


 炎の壁から抜けた一帯は平原が広がっているはずだった。

 隊の誰かが


「大丈夫か!何があった!?」


 そんな感じで駆け付けている!

 そんな期待を胸に必死で抜けて来たのに。今、目の前に広がっているのは今まで以上に密集し待ち構えていた灰グソクの大軍勢であった。

 炎道の出口を埋め尽くさんばかりにびっしりと集まり蠢いていたのだった。


 恐らくは炎壁の外のグソク達はとっくに先回りして待ち構えていたのだ。

 炎の道内部にまで侵入し、追ってきた群れは必要以上に追い足を速める事なく距離を縮めなかったのは…こういう事か…

 

 無数の個体の、その全てがこちら向いて、遅かったな!待ちくたびれたぞ!と、言わんばかりにキキキと薄気味悪い鳴き声を漏らしていた。



「ああ…」


 流石のちゅん助も万策尽きた…そんな感じの声を漏らした。


(さすがに…ここまでかな…)


 もう動けなかった。最後の希望を信じ這いずる様にして、やっとの思いでここまでたどり着いた結果がこれなのだ。

 諦めるな!頑張れ!もはやどんな言葉も耳に入らない…



「最後の伝言だっピュ!」


 三度あの声が響いた。助けを告げる天の声にも思えていたが、既に体力は限界を超えた。どんな言葉も信じる事は出来ず、否定的な想いが巡るだけだった。


(どうせお前もグソクの仲間かなんかで俺をじっくりこんがり焼いて奴等に美味しく食べさせる)

(そんな算段なんだろう?信じた俺が馬鹿だった…もう好きにしてくれ)


 地に膝が付いた状態から身体が前に倒れさらに両手が地面に着いた。首が垂れ完全にひれ伏す形となった。

 そんな俺の状態を知ってか知らずか天の声が囁く。


「この間抜け!鈍間にしてはよく頑張ったわ!褒めてあげる!最後の一発だから伏せてなさい!巻き添えになっても恨まないでね!だそうだっピュー!」


(伏せろって?もう伏せてるよ、ほっとけよ…)


 高空でジェット機が飛んでいる音に似た風切り音が響いて来た。だがもう、その方向を向いて確認する余力さえ残っていなかった…

こんばんは。ちゅん助です。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。


少しでも気になった方はぜひともブックマーク登録を!


さてラノベのイズさんは遂に力尽きて膝が折れましたが、現実のちゅん助も草刈りでヘロヘロになり本日はさぼりモード…ファスガンという赤外線系次世代型サバイバルゲームに使用するためのスナイパーライフルを組んでいました。7月に御嶽でゲームがあるので間に合わせたいと思います。


それでは今夜はこの辺でまた次回!


であであ

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