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イズサンとちゅん助は負け組でも負け犬にはならないのです!  作者: ちゅん助の!
プロローグ 青年イズサンとおかしなぬいぐるみの様な生き物ちゅん助
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プロローグ その2 青と黄

「う~ん?ちょっと隊から離れすぎたんじゃないかお?」


 イズサンの頭上、大喜びで騒ぎ立てていただけに見えたちゅん助が、ふと辺りを見回して言った。自らは戦っていないだけに客観的な判断をしたと言える。もっともな忠告をしたのだった。


 ちゅん助に言われてみれば確かに…


 戦闘。と言ってもほとんど一方的な駆除だったが、それに気を取られて、街を一緒に出た討伐隊の一行の姿がほとんど見えなくなってしまう様な位置へと孤立している形となっていた。文字通りの虫ケラの弱さ。それにいささか調子に乗ってしまっていたのかもしれない。


「そうだな…」

「隊との間にグソクの群れが入り込まない様に一旦戻るか」


「だおだお!」


「まあ入り込まれても…どうという事はなさそうだが」


「油断は禁物だお」


 即座に話が纏まり、隊へとイズサンが足を向けたその時、視界の隅に青い影が走った。


「色違いが居るのか!?」


「確かに他の奴らと違って明らかに青みが強いお!青物だお!」


「魚かよ!」


 今まで倒してきたグソク達は少々黒みが掛かった、灰色の者たちばかりであった。そのためほぼ緑の草原であるはずの辺り一帯は、その膨大な数の灰グソクによって灰色に染まっているようにも見えたのだが、それだけに青い色のグソクは視界の脇でも目立ったのだ。


「隊へ戻るついでだ」

「ひょっとしたら賞金も高いかも知れない!こいつらを倒しつつ戻るぞ!」


「わしも思わず期待!」


「ふッ!」


 言うが速いかイズサンは最速の突き技を地面の青色に対して放った。

 だが…


「あ!?」


「おっ!?」


 剣は空だけを突き、外殻の継ぎ目を突いたサクリとした心地よい感触も、キンと弾かれる継ぎ目を外した感触も持っては来なかった。


「躱した!?」


「青い奴は他のと違ってちょっとはえーなお?」


 狩り始めの頃ならともかくこのグソク狩りに参加して数日、駆除数はもはや数え切れずという討伐数に至った今、脱初心者レベルにはあるイズサンの突きがグソク程度の動きを捉えられない事は無くなっていた。その突きが当たらない程に青は明らかに動きが速かった。


「よく狙うんだお!」


「分かってる!速く動くなら動くで…」

「こうだろ!」

 

 無造作に突きに行った先ほどとは違って、一発目の突きを囮に。

 青がその身を躱した瞬間、さらに間合いを詰めて本命の突きを刺す二段突きが鮮やかに決まった。

 牽制を入れ、相手を動かし誘導し、反撃の隙を与えず決めに行く、先制攻撃主体のライジャー流独特の動き。


「いくら速くても!

「当たらなければどうという事は無いお!」


「いや、当たっただろ…」


「外れなければどうという事はないおw!」


「かなり速いけど刺した手応えは灰色と変わらんみたいだ、一気に狩るぞ!」


 仲間の1匹が簡単にやられたのを見て、自ら距離を詰めて来たはずの青グソクの小群は弱気になったのか?たちどころに群れの体勢が引き気味となり、今度は後退していく。

 しかし、その退却は直線的な動きであった。まっすぐに下がっていってくれる目標程狙いやすい物は無い。

 

「逃がさねえよ!」

 

 すぐに灰色とさほど変わらないペースで青グソクを始末していく。


「!?」

「今度は黄色かよ!?」


「また初めて見る色だお?」

おはようございます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

ラノベのちゅん助は今まで見たことのない青と黄色の巨大なダンゴムシの魔物グソクと対峙していますが、現実のちゅん助は昨日のル・マン24時間レーストヨタの敗戦のショックから朝からテンションが下がっています…

そんなちゅん助のテンションを上げてやるべく、このラノベのブックマークと、評価、いいね等をお願い致します!面白くしていくので損はさせませんお!

であであまた次回!

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