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イズサンとちゅん助は負け組でも負け犬にはならないのです!  作者: ちゅん助の!
プロローグ 青年イズサンとおかしなぬいぐるみの様な生き物ちゅん助
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プロローグ その13 真円

 俺が尻もちをついたまま無様にも垂れ流したせいで、その臭いに色めきづいたのか、それとも戦闘意欲を失くしたのを見てか?グソク達は遂にしてやったりの狂喜とも思えるキッキと気色悪い鳴き声を上げた。同時に三匹のグソクが座したるままの、どうしようも出来ない俺の上半身目掛けて飛びかかって来た。

 

「イズサーン!」

 

 ちゅん助の叫び声が虚しく視界外から聞こえてはいたが、もはやどうする事も出来ない。命の危機が迫る時は周りの風景がスローモーションの様に見える。ちゅん助談のイってしまいそうになる現象と併せてこれを実感した俺は事の終わりを感じ取り思わず目を閉じた。

 

(終わった…)

 

 そう感じ、仰向けに倒れた俺の上に1匹は胸に、残りの2匹が腹に取り付いた。これで肺を破られ内臓を引きずり出されて苦しみながら死ぬのだ…

 痛くなければいいのだが…すぐに死ねれば良いのだが…うっすらとそんな事を考えていた。幸いな事に…いや不思議な事に痛みは無かった。

 

(ひょっとしてもう死んでるんだろうか?)

(良かった、思ったよりずっと楽に死ねるんだな)

 

 そんな事を考えながら意識が途切れるのを待った。

 

(?)

 

 だがおかしい…

 

 胸や腹に痛みは感じないのに、喰い付かれた両脚の痛みは今現在も確かにある。あのグソクの歯で胸や腹に喰い付かれたら痛くない訳がないのだ。


 なのに胸と腹にはズシリとした重みだけがあった。


 間違いなくグソクは俺に取り付いているはずだ。しかし胸の重みにも腹の重みにもゴソゴソとした気持ちの悪い動きが無ければ、気付けばあのキーキーと言う不気味な鳴き声も聞こえなくなっている。

 

(?)

「うわっ!」

 

 恐る恐る目を開けた俺の眼前には1匹グソクの顔があった。近くで見るとより不気味でグロテスクで凶悪な顔をしていた。

 

「うわわ!」

 

 慌てて眼前のグソクと腹に乗ったグソクを払いのけた。あれほど執拗に喰らいついてきたグソクが嘘のように転がり落ちた。

 

「イズサーン!大丈夫かお!」

 

 脇では心配そうにちゅん助が飛び跳ねている。

 

「こ、これは?」

 

 払いのけたグソクは全く動かず活動を停止していた。目の輝きが消え腹に生えた無数の脚が全て閉じている。グソクが死んでいる証だった。

 恐る恐る拾い上げ、眺めると殻の両側面に直径2cm程の穴が一直線に貫通した状態で空いていた。その穴は穴というレベルでなく、まるで真円のステンレスパイプでも貫通させたかのように滑らかな、そして穴の内外に小さなひび割れ一つ無い、見事な断面を形成していた。

 突然グソクが活動を停止したのは恐らく…中枢神経があるであろうこの位置に何らかの力が働いて穴が空けられたからか!?

 

「な…んだこれ?」

こんにちは。ちゅん助です。


今回もお読み頂きありがとうございます。


ラノベのイズちゅんは遂にグソクに取りつかれ死のピンチに、現実のちゅん助は昨日の風で花粉を吸ったのか、例年より寒いくらいの気候で風邪ひいたのかくしゃみと鼻水がちらほら…

最近の天気は極端すぎますね。田植えが遅かった田んぼの中干も開始してますがこの雨ではなかなか乾かない。


そんな体調不良のちゅん助はポイントを熱望しています!是非ともポチっといいね、評価、ブックマークの登録をお願いします。面白くしていきますお!


であであ


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