プロローグ その11 死の恐怖
「くそう!」
慌ててしゃがみ込み、逆手に持った短剣を足首のグソクへと突き立て取り払った。
「キーキキキ!キーキキキ!」
その様子を見て周りのグソクが一斉に嘲笑うかの様な不気味な鳴き声を発した。
「遂に捕らえたぞ、お前はもう終わりだなあ!」
そう言ってるかの様に感じ身が震えるのが分かる。
グソクの歯は強いが短く、傷は深くは無かったがその代償は大きかった。
痛みと初めてダメージらしきダメージを負ったショック。
目前に迫った死の恐怖で身体が思うようには動かない。何よりもグソクに突き立てられた歯の痛みが浅い事が逆に恐ろしかった。
動きを止められ、地面に倒れ込みでもしたら無数のグソクが己の身体のあちこちに噛みつかれるだろう。
その時…自分はすぐ死ねるのだろうか?
生きながらにして手足を齧られる痛みというのはどんなものなのだろう?
正気でいられるのだろうか?
気を失ってしまえるのだろうか?
血はどれほど出るのだろう?
骨は残るのだろうか?
内臓が抉られる?
脳みそは?
目玉は?
俺はどんな味がする?
「ああ…」
ドサッ
想像した恐怖。あまりのおぞましさに、バランスと重心を失くし尻もちをついた。
「あかんて!立てって!立てって!立……」
ちゅん助が頭上で何か騒いでいるがもはや何を言ってるのか聞き取れない。
「痛てえッ!」
さらに2匹、今度は左脚にグソクが取りつく!
「離れろ!離れろ!」
必死の思いで短剣を突き立てる。2匹を引き剥がす尋常ではない痛み。今度は太股をやられた!傷口から少なくない血が流れ出す。
「来るな!来るなあ~!」
狂ったように短剣を振り回すがグソクの群れはその輪を徐々に狭めて来た。
「キー!」
「グゥッ!」
そしてさらに1匹が右足に!ここに来て俺の体力と気力は大きな消耗を迎え、叫ぶ事も取り払う事もままならなかった。
「こいつめ!こいつめ!」
慌ててちゅん助が頭上から飛び降りた。
取り付いたグソクをポカポカと殴りつけるがぬいぐるみの様なコミカルなその体から繰り出される拳?羽?手?では木魚を叩くような音すら鳴らす事も出来ず、なんの意味もなさなかった。
なす術が無し…
今あるのは死へのはっきりとした痛み、幸か不幸かその痛みのせいで失う事も出来ない正気、それだけだった。
(死…?)
(こんなバカな事で…これで死ぬ……のか?)
こんばんは。ちゅん助です。
今回も最後までお読み頂きありがとうございます。
ラノベのイズちゅんは遂にグソク達に捕らえられ死が目前ですが現実のちゅん助は映画「朽ちないサクラ」を見てやっぱりステーキで好物の期間限定サガリステーキをw
まず朽ちないサクラですが、面白さとしてはイマイチ。まじか!ってどんでん返しはなく、そんな複雑だったのね~?くらいの評価。公安という組織はあまりに影に隠れていて本当に国家のためなのか組織のためなのか分からんことがありますね。
警察も某容疑者確保の際のやり方、そんなんでやる???みたいに感じて、実力派女優の杉咲花が必要だったか怪しかったです。
やっぱりステーキの方は初めて東京でやっぱりステーキ食べた時、当時も限定だったサガリステーキを食し感動し、ブロンコビリー派ではありますがステーキ食べるならやっぱりステーキだなあ!という感想です。
ラノベ作家になった暁にはブロンコかぱりステか!どちらかのイメージキャラにちゅん助が就任したいものです!という野望を胸に秘めニヤニヤ
さてこのラノベは感想、いいね、評価を欲しております。少しでも琴線に触れる事柄あれば!是非ともぽちりとお願いいたします!
それではまた明日、おやすみなさい。
であであ




