表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学校以外は異世界で  作者: 戸口六
3/8

ふわーっ はにゃ~

ソシア草は薬草だ。


そんなに効果が強いわけではないけれど、ちょっとした擦り傷や、煎じて飲めば頭痛や腹痛、体調不良なんかにもひろく効くので、この世界ではとてもなじみのある薬草だった。


ティリルと俺が暮らしている山小屋みたいな小さな家の付近では、どういうわけかこのソシア草がとてもたくさんはえている。


そのソシア草をきまった数だけ束にする。

十束をひとつの袋につめて、これでワンセット。


「こんなものかな」


俺はせまい家の中に積み上がった袋を数えた。


「袋づめがずいぶん上手くなったな、ティリル」


えっへん、とティリルは小さな体をそらした。


「今日はこれくらいにして、おやつにするか」


「おやつー! ケーキー!!」


「まてまて! いまお茶もいれるから…」


香ばしいふわふわスポンジに、フルーツたっぷり、クリームたっぷりのザ・ケーキという感じ。それにチョコレートのスティックがのっている。


こういうのが一番おいしいと思うね!


ティリルはさっきから、「ふわー!?」「ほぇー!?」「ひゅふはーっ!?」と、もはや天上世界にいるような恍惚とした表情を浮かべている。


イチゴのかけらをのせたケーキのきれはしを口に入れて、


「は……はにゃあ~」


なんだか、そのままクリームといっしょに溶けてしまいそうだな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ