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能力の名はサンドボックス  作者: soumamumu
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セスさんの奇行

 とりあえず、収穫祭のことは置いておいて、私はこの空き家の壁沿い内側に木を植えていった。

いくつか種類があったのでバランスを取りつつ植えていく。

また前庭にはクラミッパ以外の花を植えた。

裏庭には右側奥には柵などをつけクラミッパを、左には池があったのでその周辺にはサトウキビ、その手前に麦を植えた。

クラミッパの畑は他のものに干渉しないようにかなり端っこに9×9メートル植えたので建物側に鳥小屋はあるものの広い原っぱがまだある。

植えるのはそんなに時間はかからなかったが木をすべてを大きくするのに午前いっぱい使った。


あ、そういえば、結界は4チャンク分になってた。

どこまで伸びるんだろうね。


一通り終えたところで前庭の机のところに戻ると屋敷の中の内装について考えていたエラン様が戻ってきていた。

その横にはセスさんがいる。

「では、ベットなどはこのような感じで…」

セスさんが木札になにやらメモをしてる。

ベット?ベットいるの?

ここに泊まるの?

「この屋敷に泊まり込むことあるんですか?」

「あぁ、壁外に泊まれるところがあると便利だから一応一通り揃えようと思って。君の分も用意させるよ。」

「え?」

マジか。

別荘ってやつですかね。

まぁ楽かもしれないけども…。

ベットかぁ…

あ!

「あの、羊って一頭どのくらいで買えますかね?それか野生のってこのあたりいます?」

「羊?このあたりに野生のはほとんどいないけど、買ってもそんなに高くはないよ。年齢や性別でも値段は違うけど安いと小金貨で買えるのもあれば、若いメスだと大金貨2枚くらいかな。」

大金貨かぁ…。

二頭ほしいんだよね。

それはさすがに10歳の小娘には無理ってもんです…ってアミュティリス石一個で買えるかな?

「あのアミュティリス石二個で羊二頭買えますか?」

「あの大きい石なら一個で二頭買えるし大量のお釣りが来ちゃうよ。とりあえず、僕が建て替えして手配しようか?二頭ってことは雌雄ペアかな?」

「あ、じゃあお願いします。」

来るんなら飼育小屋作らないとな。

私は机の近くのチェストに入れたまんまだったアミュティリス石のキューブを取り出して机に顕現させた。


ーゴロン


「な!?」

その声を上げたのは静かに見守っていたセスさんだった。

口をパクパクさせていた。

そのセスさんの表情を見たエラン様が呆けている。

「セスが驚いてる!」

え?そんな珍しいことなの?

あの無表情だもんレアなんだろうけど。

「そんなに珍しいことなんですか?」

「「はじめてみた!!」」

セスさんとエラン様が口を揃えて言う。

これ意味はそれぞれ違いますね。


「こんなに大きくて上質なアミュティリス石は国宝級ですよ!」

とセスさん。


「セスがこんなに興奮してるのはじて見た!!」

とエラン様


ふたりとも見てる対象は違うけど興奮して嬉しそうにしているのを見てちょっと微笑ましくなった。


よかったね。



「これあげるので、羊の手配お願いします。」

私はアミュティリス石を掴んでセスさんに差し出した。

「いやいやいや、お釣りのほうが大きすぎます。その前に城で鑑定しないと!」

「そんなになのか?私には石を見る目はあんまりないんだけど、君が言うならかなりの物なんだろうね。」

「お預かりするのも怖いほどです!それしまってください!明日改めて鑑定の場を設けますので城に持って来てください!」

セスさんが強めに言うので仕方ない。

私はむくれてもう一度チェストに入れてマコトちゃんに持たせておいた。

「なぜセイラさんがあんなものをお持ちなのかは不思議でなりません。それも能力で得られるものなのですか?」

「まぁ、そんなところです。ちなみに同じような大きさかわりませんが、まだいくつか持ってます。」

確か全部で8個。

あとで個体差があるかを確認するつもり。

ーヒュ!

セスさんが息を飲んだ音が聞こえた。

「いくつか…」

「ちょうどいいので個体差があるか見てもらっていいですか?」

私はそのチェストに入れてあった他の7つのアミュティリス石のキューブを取り出しすべて顕現してみた。


ーバターン!!


ええええ!!

セスさんが倒れた!

「セスー!!」

エラン様も取り乱して、セスさんに駆け寄って頬を叩いている。

こういうときは頭を打ってないかが心配だ。

私も駆け寄って見ると頭のあたりはふかふかの芝生だった。

「ハッ!?すみません。私何をしてましたかね。」

セスさんはエラン様が頭を持ち上げると気がついて上半身を持ち上げた。


「アミュティリス石を見て卒倒したんですよ。」

私がそう言うとセスさんの顔が紅潮して机に目線が奪われていった。

大丈夫かな?

「あぁ!アミュティリス!アミュティリス石がこんなに…」

机にかじりつくように立て膝で横からアミュティリス石を眺めるセスさんはまるで子供だ。

「あの、大丈夫ですかね。」

「どうかな?セスは鉱石類に目がないとは以前から言ってたけどこんなふうになるとは…知らなかったよ」

エラン様が呆然としていた。

「美しい…」

セスさんはうっとりとしている。

まぁ、大丈夫そうだね。

私は立ち上がりセスさんの様子を見ながらも7つのアミュティリス石を見た。

サイズ感は同じくらいだけれど、どれも形は違う。

長細いのもあれば、丸っこいのもある。

中にはかなり複雑な形をしているものもあった。

まるで石と石の隙間に水が入って凍ったかのような形をしているものが一つあった。


これを見ると個体差はあるけど、そのあたりから同じ分量を抜き出してるのかな?

じゃあ、周りの土や石はどうなってるんだ?

やっぱ消えてるのか?

物理法則に反する。

というか、魔法って時点で何か違う法則があるんだろうか。

それとも私の力…

闇魔法か…


ダークマターって言葉がふと浮かんだけど、違うか。


日本にいたときの知識では説明なんてしようもない。


とりあえず、セスさんに見せなくても個体差があるのはわかったからしまおう。

セスさんが幼児退行してるし…


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