違う場所での展開
二人でクッキーを食べたあと、私は砂糖を抱えつつ、エラン様に馬で送ってもらって家に帰った。
馬の上では声も通らない上に砂糖を抱えているという状況からあまり喋らないので、アミュティリス石とトルー鉱石が取れたこと、クラミッパが育てられるということを言うのを忘れた。
明日言おう。
家に着く頃は日がかなり傾いてはいたけれど、暗くはなかったので、特に家族から叱られるようなことはなかった。
それでも、エラン様とはどんなことを話したかとか能力については聞かれた。
エラン様を足がかりに何か商売を考えてるようだったのでなんとなくで流しておいた。
商人の家で育った期間より日本人として生きた期間のが長いからなんとなくそれは受け付けなかった。
うちの家族商魂たくましいなぁ。
それはなくとも詳しく話すのは難しいしね。
今日はエラン様はほとんどいなかったし、能力はやはり結界内で色々できるとしか言いようがない。
説明するのにとても時間がかかる。
サンドボックスゲームって冒険もできるしクラフトもできるし、栽培や建築もできる。
どこまでできるのだろうか。
私はベットに入って悶々としていた。
…
……
………
―チュン…チュン
あ、気がついたら朝だったわ。
思ったよりすぐに眠りについたみたい。
朝日が昇ったばかりみたいだから早めに起きちゃったみたい。
ちょっと庭とかで展開してみようかな。
私は着替えて顔を洗うと2階の自室から家の裏に行った。
うちの周りは畑が多いんだけど、うちの土地になってるところはほとんど荒れ地として放置されてる。
家の周辺はメリーさんが自家栽培で多少作物を育ててくれているけど、大半が荒れ地になっている。
見た感じ、アフリカのような乾燥した荒れ地で多少凸凹してる。
このあたりはほぼ平地だけど、家から50メートルくらい先に岩とそれが崩れた跡のようなところがある。
そこでちょっと展開した。
あ、砂だ。
ちょっとびっくりだな。
家の辺りは土がばかりだけど、少し離れたあたりまで見ると所々砂のところがあるようだ。
ちょっとだけなら、取れそうだけど、あそこは取っていいのかな…。
まぁ、砂浜でも砂になるから乾燥が強くて雑草が生えないところは砂ということになるのかも。
確かにこのあたりは雑草があまりない。
岩のあるところは岩石ブロックではなく砂や砂岩表記でもないようだ。
これは花崗岩?
マコトちゃんにピッケルを持たせて掘る。
確認するとやっぱり花崗岩だった。
へぇ、花崗岩って火山岩じゃなかったっけ?
どうしてこんなところにあるんだろう。
気になったので私はその花崗岩の岩を全て取り去るとそこに家とは逆方向になるように地下への階段を作った。
ところどころ砂が落ちて来るので砂も集めつつ岩石なんかで壁や天井を覆いつつ進むと砂の下に花崗岩の層が多く見られた。
閃緑岩もあった。
ついでにいえば、石炭や鉄も出てきたけど、20段くらいになったところで時間が気になってやめた。
持っていた木の板でチェストを作り、地下への階段の途中に横穴を少しだけ掘ってチェストを設置し取れた素材を入れた。
一旦上に上がって、砂が落ちたところなんかを確認して土で埋めて、最終わかりやすいように、岩石ブロックで階段を塞いだ。
現実にそれを見るとその空間だけ人工物に置き換わってる感じがして違和感はあるけど、離れると気にはならない。
また時間があったら掘ろう。
私は家に戻った。




