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能力の名はサンドボックス  作者: soumamumu
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毒は大概薬にもなる。

「え?クラミッパ?それ劇毒だけど…」


私はエラン様が帰ってきて机と椅子があるところに戻り姉様にもらった包を開けながらクラミッパという花がとれたんですけどなんですかねーって気軽に聞いたらやっぱりトリカブトのようなものだったらしい。

「このあたりには自生してないはずだけどなぁ。この屋敷を使ってた一族は色々悪いことしてたみたいだからその名残かもね」

そんなに重く受け止めてないようだけど持ってていいものなんだろうか?

「あの、持ってたら悪いものなら消しますけど…」

ちょっと冷や汗物だ。

「あぁ、大丈夫。クラミッパは私くらいの薬剤師ならよく使う薬だからね。心配ならもらっておくよ。」

「え?よく使うんですか?」

「うん。毒性が強いから栽培は領主の許可がいるけど、特殊な処置や特殊な魔法をかけると特級ポーションの材料になる。需要より供給のが少ないから高いんだよね。買おうか?」

「そうですね。売った方がいいかも。むしろそのままお渡ししてもいいですけど…」

「高価なものだから買うよ。なんならセイラちゃんも栽培許可とったらいいよ?」

はい?そんな危ないもの…


でも高く売れるのか。


いかん、金に目がくらんで…

「だって、その能力で、すぐに成長するんだよね?」

とエラン様が付け加えた。

あれ?花の栽培ってパイオニア版?中国版?

パイオニア版なら骨粉がいるかな?

そのものを植えたあとに骨粉を使うと周りに増えるとか現実的に見たら不思議仕様だよね。

中国版なら鍬の代わりにスコップで耕さないといけないけど、水があるし、現実に近い設定だから今すぐにでもできる。

どっちだろ。

確認してパイオニア版なら売っちゃってもいいかな。

「あの、ちなみにアイトセとイタッサラって花も採れてるんですが、これも毒あったり許可必要だったりしますか?」

この2つのうち栽培できるものがあれば試せばいい。

あ、でもタンポポとかもあるんだった。

「え?栽培は問題ないけど、アイトセとイタッサラもあるの?

他には何かあった?

ポーションの材料といえば、トルー鉱石、アミュティリス石、鉄鉱石、バイシャグル、アイトセ、イタッサラ、アネルモ、クラミッパってところかな。」


そんなにいっぺんに言われてもアタマこんがらがる。

トルー鉱石はこちらの世界ではよく出回ってるから聞いたことあるけど使い方は知らない。

鉱石と表現されているけど不思議な石で魔獣などからも取れる謎石。


他は鉄しかわからないな。

でも鉄鉱石も材料なんだ。

鉄を薬にするって、鉄剤?

貧血の薬かな?


「今の所その中だと鉄鉱石とバイシャグルって木もありますけど。苗木も確保してます。」


私の記憶が正しければ植物はバイシャグル、アイトセ、イタッサラ、クラミッパってやつがそうなのか。


「じゃあ、後でアイトセとイタッサラを育ててみてくれますか?」

エラン様の目が光った。

なんか言葉遣いも丁寧だし。

ってかいつの間にか砕けた喋り方になってたなぁ。

まぁ、目上の人だから構わないけど。

エラン様がホクホクした顔してる。

あれ?アイトセとイタッサラも手に入りにくいのかな?

「あの、そのポーションの材料って高く売れますか?」

「高く売れるね。バイシャグルは栽培も簡単だしなんせ常緑樹で葉が材料だから安いんだけど、それ以外は軒並みそこそこする。

ポーションにするときに使う量は少ないけど、大量消費する人や特級を必要としてる人にとっては痛い問題だね。

高いというより供給量が少ないからねぇ。

特にクラミッパ、アミュティリス鉱石、アイトセ、イタッサラは欠品してることも多くて…」

エラン様は頭を抱えていた。

今まさに欠品してるのかな…

ってか、昨日ポーションもらったんですけど!

申し訳ないことした?

「昨日貰ったものは入ってるんですか?」

昨日もらったのはポーションと魔素増加、精神安定だったかな。

「いや、昨日のポーションはトルー鉱石とバイシャグルだけだよ。他の2つも高くない他の薬草から作られてるよ。どのポーションもトルー鉱石とバイシャグルは入ってるけど、よく取れるんだ。トルー鉱石は魔物からも採れるしね。」

私がうんうんと聞いてるとエラン様の話が終わらなそうだった。

そこで半の鐘がなった。

13時じゃん!

エラン様はハッとして包を開けてまだ開いていない木の皮で作った箱を見た。

「食べながら話そうか」

私は深くうなずいた。


箱の中には大きな葉っぱが半分に敷かれていて、そちらにはパンが、その片側の半分には小さな茶筒とこぶりなティーポットそして、小さな木の湯呑が2つ入ってた。

湯呑というよりお猪口だな。

その隙間を縫うように2つほど麻袋が入っていて、その中はドライフルーツだった。

見た感じ干しぶどうと干しナツメの間くらいの大きさと色だった。

これなんだろう。

「あ、干しククラだ。なかなか手に入らないんだよね。」

そういいながら一つつまんでいる。

私の記憶能力の限界超えそう。

ククラってなんだっけ…クララじゃなくてククラだよ。


午後は紙を作ろう。

メモしてかないとわかんなくなる。


あ、インクないな。


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