お花を詰みに…
登りきったところで一息吐いてエラン様を見ると全然息あがってない。
スゲー。
「ある程度自由にやってみていいからね。私は建物の方を見てくるよ。あのあたりにフィーがいるから何かあったら声かけてね。」
エラン様がそう言うと建物の方に走り去っていった。
まず体力つけた方がいいかも。
前世よりはかなり若いし走ってたから動けるはずなんだけどなぁ。
息はすぐに戻ったし普通よりは体力あるはず。
エラン様を基準に考えたら行けないかも。
「さて…」
とりあえず、鉄鉱石ちょっと採れたからこれでバケツ作れるか見てみよう。
私はその場で展開を押し作業台を出して、かまどを作った。
これは中国版だ。
ワケわからん。
とりあえず、かまどに石炭と鉄鉱石を入れて待っている間にあたりの草木を採る。
また桃があった。
一本採っている間に鉄ができたので、樫の原木を焼いておく。
そこそこ樫は採れてるから。
作業台に向かうと鉄だけでバケツは作れた。
一応二つ作っておこう。
あとは水があれば麦が作れるんだけど。
とりあえず、まだまだ土地は広いからひたすら草を刈り木を伐採していった。
一つ驚くことがあった。
桃の木から桃が落ちた。
いや、驚くことではないのかもしれないけど、サンドボックスで桃はなかったし、ビックリした。
確かにガランの木からはガランが採れたし、驚くことではないか。
桃、自分自身が食べたいんだけどマコトちゃんがそろそろ腹ペコだ。
そろそろ食べさせないと。
早く水を!
ひたすら草を刈ってひたすら木を切っていたらリンゴがいくつか手に入ってそれでマコトちゃんの飢えをしのいだ。
そして、気がついたら建物のところまで来ていた。
私は苗木やリンゴなんかが落ちてないか確認してコンバートを押した。
リンゴだけで飢えをしのぐのも限界だ。
ぐるっと屋敷を回ってきたのかエラン様が屋敷の扉が燃えてなくなっているところから出てきた。
「ここまで道ができたね。もう5と半の鐘がなっていたけど、もう少しやる?休憩する?」
そうか大体15時くらいだなぁ。
エラン様は建物の中を物色してたらしい。
火事で燃えてしまっていたらしいが、石造りの屋敷で、外観は煤がついてるだけで焼け落ちたりはしていない。
植物の侵食でぼろくはなっているが。
屋根も瓦ではないがタイルのようなものでできているようだ。
このあたりは乾燥しているからレンガや石造りの家が多い。
うちもレンガの家だし。
屋敷の入り口周辺は草木をどけたのですっかりきれいだが、前面の全貌が見えない。
すごく大きそうだから池とかあるんじゃないか?
「あのエラン様、水場とかありました?」
「あぁ、お手洗いなら奥に行って裏に出たところにあったよ」
「あ、えっと、ありがとうございます。」
そういえば、そろそろな気がしたから行っておこう。
ちなみにトイレ事情は察してほしい。
落とすだけのタイプだ。
しかし、魔法が発達しているのでどうやら金持ちや貴族の家は浄化魔法がかけられているらしい。
匂いはほぼしない。
ちなみにうちは一応浄化魔法をかけてるみたいだけど、術士が下級だったから無臭ではない。
色々貴族の家は魔術的な工夫はされてるらしいが詳しいことはしらない。
私はそそくさと屋敷に入り奥にすすむ。
昼とはいえ、暗い。
屋敷の入り口から少しはいると大階段があってその階段の脇をさらに奥に行くと廊下が続いてて最終裏庭に出られるようだ。
ドアは木だったらしく、焼け落ちていた。
裏庭に出ると左側に取って付けたような建物から出っ張ったレンガの小屋のようなものがあった。
かろうじてトイレのドアは健在だ。
たぶんギリギリ火が届かなかったのだろう。
窓も格子窓がついていたがやはり暗くて怖かった。
日本のトイレが恋しい。
魔法は生きているようだ。
そして、トイレを出て、やっと余裕を持って裏庭を見ると、こちらも酷い荒れようだったが、求めていたものがあった。




