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能力の名はサンドボックス  作者: soumamumu
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消し去る力

ぴったり私の倒した12人が目を覚ましている。

身動きがとれなくて何か騒いでいるがきっちりしばられているのかモゾモゾするだけで全然ほどける気配はない。

「セイラちゃんが倒した者は外傷がないね。不思議だ。そういう力なのか?でもイタチは死んだよね?」

エラン様に言われてホッとしたけど気がついた。

全員一度叩いただけで最後まで倒さなかった。

画面上は敵モブが全員うろうろしてたもんな。

最後まで倒すとどうなるんだ?

死んでアイテム排出して骨も残らず消えるのか?

そう考えたらゾッとした。


絶対人は殺したらいけない。

日本だと当たり前だったけど、異世界に来てもそう思わざるを得ない状況だ。


エラン様が答えを待っていた

「たぶん、イタチは最後までしっかり倒したからアイテムを排出して消えたんだと…思います。」

エラン様はその言葉を聞いて同じようにゾッとしたのか身震いした。

「なかなか強力な力だね。結界内なら最強。」

確かに。

結界内だと私は岩盤扱い、つまり破壊不能なオブジェクトだから私を害することはできず、マコトちゃんになぶり殺される。

そういえばマコトちゃんがやられるとどうなるんだ?

ゲームだとアイテムが散らばって消えて初期スポーンかベットに戻る、もしくは中国版だと経験値を消費してそのままその場にアイテムを失わず復帰できる。

それも一回検証しないとな。

そういえば、イタチを倒したときに何か吸収して経験値みたいなものになっていた気がするな。

エラン様と話して考え込んでいたら、フィーは全員を並べ終わっていた。

かしらのでかい図体も転がっているが、生死はここからではわからない。

血が出ているように見える。

「あのあいつらのリーダーっぽい人は…」

エラン様に指差して聞く。

「まだ生きてるだろう。放って置いたら死ぬかもしれないが、軍がくれば治癒魔法をかける。死にはしないだろう。」

ってことは致命傷ではないものの重症を負わせたってことか?

深く考えるのはよそう。


「エラン様!」

敵の心配をしていたら門の外に馬車が数台来た。

ぞろぞろと兵隊が出てきてフィーがなにやらその兵たちと話した後、縛られた賊を引きずって運び出した。

気がついた賊がわぁわぁと騒がしい。

「ユグラート。久しいな。ここの担当は誰だ?賊のねぐらになってたぞ。」

ユグラートというおじさんという方が近そうな30代くらいの男性がエラン様に跪いて頭を垂れた。

「申し訳ありません。壁外は新人の監視経路だったのですが、ここに来る道中で毎回鍵がなかなか開かなくてめんどくさいからとサボっていたみたいで…私の管理がなっておりませんでした。」

エラン様は真面目な顔で少し考えた。

「上官として管理不行届とし、ユグラート士官の1ヶ月減給とする。」

ユグラートは少しビックリしていた。

「寛大なお心遣い感謝いたします。」

私にはいまいちその罰が緩いのかどうかわからなかったが甘いんだろうな。

「その代わり、しっかり賊の取り調べをするように」

「はっ!」

エラン様ってホントに14歳かな。

もうすぐ15歳なんだっけ?

すごいハイスペックだし、いろんな人から認められてる。

前にコアナキアの頭脳とか言われてたしな。

私はほとんど知らなかった。

コアナキアの領主は子沢山ってことくらいしか。

そのうちの一人ってことか。

「エラン様って強いし頭いいし、すごいですよね。しかもイケメンだし。ご兄弟もそんな人だらけなんですか?」

思わず声に出てた。

「え?そんな…すごくないですよ。よっぽど兄上達のが強いし、よっぽど姉上達のが頭がいいですし、美人ばかりで私は身の置き所がないのですよ。なんとかお役に立ちたいので仕事をこなすために修行と勉強はたくさんしているつもりですが…。」

めっちゃ謙遜された。

でも本気で言ってるみたい。

どんだけ強くて頭いいんだろう?


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