結界よ広がれー
前のようにイメージするとすっとスキンが出て展開ボタンを押す。
立方体が広がる。
やはりあたりは雑草だらけだし木もたくさんある。
そういえば、立方体ではおかしいんだよなって思ってたのを思い出す。
スキンや立方体が出たり入ったりするのに魔力を消費しているようでなんとなく魔力の流れと言うものがわかってきた。
もしかしたら魔力をもっと流せば範囲を広げられるかもしれない。
試しにその流れを意識してみる。
手を広げるような感覚だ。
広く深く。
ググググ…
そんな感覚を感じながら力を込めると立方体が上下に伸びた。
正四角柱になり、さらに柱は長く下に伸びているようだ。
でも一定のところで力を込めにくくなる感じがしてやめた。
無理をしてもいけない気がする。
とりあえず、範囲は広がることがわかった。
魔力の扱いがうまくなったり保有量が増えればもっと上下左右増えるかもしれない。
私はスキンを動かしひたすら雑草を刈った。
現実に比べればかなり楽すぎる。
そして、五つくらい刈ったところで気がついた。
麦の種が出た。
やっぱり出るのか。
米ならなぁ。
いや、まぁ、とりあえず、麦でよしとしようね。
あとは石炭とか鉄とか欲しいなぁ…
と思ったけど、とりあえず、あたりを整地というか雑草や木をひたすら刈って伐採した。
若干門が範囲に入っていたのだが、ちゃっかり鉄格子表記だった。
レールの部分は見たことないけどちゃんとレールのような表記がされているし、足の部分はコロがついているようだ。
線路とトロッコの関係に似てる。
引っ掛かっているところに幹が被さっているかんじなので、その木を取り除く。
その木の幹は全部採ってしまおう。
門に近すぎるから放っておくとまた根が広がるだろうし。
そう思ったところで私は作業台を作り現実の私がいる右側に置きさらにその横に大きいチェストを作って置いた。
以前持っていたアイテムもそのまま引き継がれている
ただ、領主の家の庭にチェストとタンスと作業台を置き忘れていたことを今思い出した。
まぁ、大したもの入れてないし。
そして、チェストに邪魔なものを入れて作業を続行した。
気がつくと範囲内の草木は全部刈ってしまった。
あとは苗木やなんかが落ちてくるのを待とう。
そこで、私はチェストに向かってアイテム整理をしていたら気がついた。樫の木以外もあるわ。
『ガランの原木』だ。
ついでに苗木もあるし。
なんだか頭がこんがらがる。
とりあえず、私は早いことコンバートしたくなったのであたりの残っていた葉をひたすらむしった。
結構苗木とれたなぁ。
あ、『ガランの実』が3つ手に入りました。
チェスト入れとこー。
後で現実で開けるように小さいチェストを大きいチェストの作業台をはさんだ反対側に置いてガランの実を入れた。
と、スキンのお腹が減ってる。
樫からリンゴがいくつか落ちてたのでそれを食べる。
満腹ではないけどまぁいっか。
そして、作業を終えてコンバートを押す。
あたりは真っ白だった靄が晴れていき、芝程度の草が生えた広場のようになっていた。
「ふー。こんなもんかな。」
あたりがさっぱりしたので私が清々しい気持ちで呟くとエラン様が駆け寄ってきた。
「素晴らしいよ!本当すごい!」
それほどでもないですよ…いやあるな、ってニヤニヤしちゃう。
さっきまで日も届かないほど鬱蒼としてたのに、ぽかぽかして気持ちいいねってくらいの草原のような空間がそこだけぽっかりとできていた。
「じゃあ、他のところもやっちゃいましょうか?ちなみに切っちゃいけない木とか崩しちゃいけないものとかありますか?あ、ここらへんは今さらですけど」
結構広いから今日中には絶対終わらないけど、ガランがあったのを見るともしかしたら色々な植物が見つかりそう。
誰かのお屋敷だったってことは農園とかもあったのかもしれないし、鳥や小動物か住み着いて自然と植物が増えてるかもしれない。
「特に聞いてないなぁ。普通の状態で譲渡された土地じゃないから何年も放置されてるんだよ。まぁ、建物があったらそこだけ残しておいてもらえればいいと思うよ。」
何があったんだろ?
幽霊とかでないよね?
とりあえず、エラン様のことばにそうなんですかとうなずきちょっと離れてまた茂みに入って展開を押した。
その時だった。




