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能力の名はサンドボックス  作者: soumamumu
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能力証完成

 それから食後のハーブティを頂いていると、アドル老師はダイニングに来た。

「できたー!はい!」

まるで小さい子供が、お母さんに絵を見せに来るように上機嫌で私に能力証を渡してきた。

さっきよりも厚みがある気がするが、それほど変わっているようには見えない。

持ってみるとパカパカ開くところが閉めるとピッチリしてる。

なるほど、

隙間に何かいれてピッタリになる作りなのか。

「ありがとうございます。」

私はアドル老師に笑顔でお礼をすると老師はニコニコと私に微笑み返してきた。

使ってみてってことね。


能力証を開くとさっきと変わらず黒い表面だった。

何が変わったかというと板が何枚か重なってて表面から二枚目に金っぽいのが見える気がする。

ほんと何でできてるんだろう?

アドル老師と覗き込んでくるエラン様の目がうるさいので、サンドボックスゲームするような仕草をする。


ブワー


さっきと比べ物にならないくらい何かが流れ一気にヒトガタができる。

「うわ!」

思わず声が出てしまった。

というのも中国産のサンドボックスゲームのスキンそのものが薄紫色になって出てきたからだ。

あのパイオニアの方ではなかった。

まぁ、確かにイメージしたのはそれだったのだけど。

そして、それを見てるとぼんやりと色が浮かんできた。

イメージが足りないのか?


確か髪は紫で服のここは赤でここがこうで

あーで…

いや、

ここはこうのがいいかな?…


できたー。

可愛いチビキャラみたいで、ボブでラベンダー色の髪にアニメみたいなピンクの目でセーラー服の襟が赤で、リボンはピンク、スカートは濃い目の赤とピンクのチェックに靴は焦げ茶色。


とは言っても全体がデフォルメされているので、ぬいぐるみのようなフォルムの人形っと言った感じだ。


ラベンダー色が好きでその髪にあわせて赤とかピンク使ってたんだけど、こうやって顕現すると派手だなぁー。

というか、元から考えるとアレンジしたからゲームよりも派手かもしれないけど。


と、キャラクター作るのに熱中してたらアドル老師とエラン様の目がギンギラギンになってた。


「すごい!この能力はこの人形のようなものを使うものなの?何ができるの!?」

「サンドボックスの『スキン』ってこんなじゃなかったよね?7年でここまでリアルになってたってこと?それともセイラちゃんの『アレンジ』?」

二人はほぼ同時に捲し立てた。

「えっと、たぶんこれが何かやってくれるんだと思うんですけど、まだよくわからないです。この『スキン』はあの有名なやつではなくて中国のサンドボックスゲームのに近いですけど、アレンジはしてます。」

私はたどたどしく説明した。

二人の気迫がヤバイ。

「とりあえず、これがサンドボックスゲームみたいに掘ったり?できるかやってみようよ。ここじゃまずいから、外行ってみよう。」

アドル老師は日本の記憶を頼りにどんなことをするゲームだったか思い出してるようだった。

やったことはなくても知ってはいるらしい。

あれがリアルにできるってことを想定してるのかな?

だとしたらすごいけど。


私たちはライザも含めてみんなで移動することにした。


外に出ると護衛の兵士もついてきたので五人だ。


「もし実際にできるとしたら木とか切ったり、土掘ったりしてもいいところじゃないといけないですよね。」

「なるほど?では訓練場の周りの林かな?」

エラン様は私の指定した条件にあうところに案内してくれた。

城の裏側にある広場のようなところから少し離れた木々がある場所だ。

確かに何かしらの原因で斬り倒されたような木や小さくクレーターのような穴が地面に空いていたりする。

「ここはエラン様がこんな風にしたのですか?」

「私だけじゃないよ。むしろ私は兄様達が起こした惨事を惨事じゃなくしているのだから誉めてほしいくらいだ。」

エラン様は遠い目をしていた。

エラン様の兄たちとはどんな人達なのだろう。

次期領主候補ってことだろうが。


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