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能力の名はサンドボックス  作者: soumamumu
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前世日本人コンビの誕生

「なんで!?…『なんで、わかったんですか?』」

私がサイファ語では他の二人にわかっちゃうからそれだと不味いのだろうかと日本語で言い直した。

「『やっぱり、そうなんだね。

僕の魔法で他人の魔力を見るときにイメージ映像とかそんな感じのもボヤ~っと見えるんだけどさ、そこに日本語とか日本人とか富士山とかが見えたんだよね。いやー、この年になってやっと見つかってよかったよ。それにしても君何年産まれ?』」

その日本語から老師の雰囲気はなく、まるで職場で同郷の後輩が入ってきたようなノリだ。

「『1990年生まれです。』」

呆然として答えると老師も呆然とした。

「『え?90年?えっと、僕が68年生まれで2013年の45才に死んで、今75才でしょ?……え?何歳で死んだ?』」

老師は昨日何食べた?くらいのノリで死んだ年齢を訪ねてきた。

その後で口を抑えた。

今さら遅いのでいいですけどね。

「『2020年の30才のときですね。あれ?』」

私も老師もぽかんと虚空を見つめて計算していた。

私が死んで生まれ変わって10年だから2030年頃になっているはずだが、老師は75年経っているので、2088年以降ということになる。

西暦2078年に産まれたとしたら私は58年魂のままさ迷ってたってことか?


「『うーん。よくわからないな。転生して異世界に行くとなると時間は関係ないのかな?

それとも魂でさ迷ってたのがこっちに来たから時間は正確じゃないのか?織田信長が時差あまりなくて来てるからてっきり死んですぐ転生したと思ってたんだけどな。』」


「『え?信長?…え?ノーブナルガーってやっぱり織田信長なんですか?』」


 私がそう言うと後ろの方で扉が開いた音がした。ミレーナ先生が戻ってきた。

「『そのあたりのことはまた今度にしよう。これからちょっと面倒なことあるから』」

そうやって日本語で耳元でささやかれたあと、老師は立ち上がった。

私も立った方がいいかと思いあぐねていると、ミレーナ先生がそばまで来た。

「他の生徒達は一足先に馬車で帰ってもらい、伝言を頼みました。シェゾール様は帰られたのですね。」

左のベンチをチラッとみてほっとしている。

「あぁ。闇曜日生まれだと聞いたら合点がいったようです。これからすぐに城のメジャーで測定し直し、改めて能力証を作ります。二の壁の者達が来る前に終わらせましょう。」

老師がそう言うと、女性と兵士はとっくにその場を離れる準備を終えていたのか荷物を持って立っていた。


あ、今ですね。立つタイミング。

思い切り地面を蹴ったので足がちょっとジンとした。

老師は他の者に見えないように少し笑っていた。

うぬー。元はどんな人物だったのか気になる。


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