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能力の名はサンドボックス  作者: soumamumu
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27日、風曜日

 昨日は珍しく姉と両親と色々話して盛り上がった。

主に私の能力証交付についてだ。

商売に活かせる能力はどんなものがつくかという予想だ。

私にはどんなスキルがあるのかもよくわかってないから聞くばかりだった。

曖昧な、抽象的な得意でもスキル名がついてるものは多いようだ。

たとえば、商人に多いのは「状況把握(心)」なんかで主に空気を読むことを意味するらしい。

状況把握には3つ種類があって「状況把握」「状況把握(物)」「状況把握(心)」があって物の方は戦闘時などに接近するものがすぐわかるとかそういうタイプのことらしい。

ちなみに治癒魔法を使い戦いに赴くものは「状況把握」を持っていることが多いとか。

人の考えてることと危険の両方が察知できるのが括弧無しの状況把握で、戦闘中によいタイミングに治癒できるかららしい。


ちなみに、高位スキルに「読心」や「人心掌握」さらに最上級スキルに「人心操作」などがあるらしい。

人心操作を使える人は歴史上でも一人しかいなかったといわれていて、それはこの国の創始者のサイファ家の人だ。

ノーブナルガーではなく、ノーブナルガーを保護した人物らしい。

そのスキルが使われることはそうそうなかったとか。

一度公式に使われたことがあってそれがノーブナルガーのやりすぎをいさめるためだったとか先生が言っていたのを思い出す。

元々読心や人身掌握は支配者層に多いスキルらしく、サイファ家の人々はその辺りのスキルを有していたんだろうねぇ…とこれも先生が熱く語ってた。

 朝の準備をしながら私は頭のなかを色々整理していた。

この世界のこと私、セイラの状況について。

でも色々考えた結果行き着くのはこれだけだ。


「成るようになる」


努力をおこたってはいけないけれど、とりあえず、今できることは能力証交付まで粛々と日々を過ごすこと。

私はそこからの数日はひたすら勉強に勤しみ、人から情報収集をして過ごした。

周りの目には単に能力証交付を楽しみにして真面目に過ごしている子に見えただろうな。


そして、能力証交付の日となった。


朝は普通に起き、アリンやネイに見送られて馬車に乗った。

今日は姉も見送りにいる。

学校は普段闇曜日だけ休みなんだけど、能力証交付の最後の風曜日は休みになる。

つまり日本風に言うと日曜休みで月一土曜も休みって感じ。

闇曜日は周回の乗り合い馬車も休みだし、商店もほぼ休みになる。

もちろん村の市場も休み

前世の日本では地方都市にすんでたし、あまり意識したことなかったけど、闇曜日を意識して過ごさないと何も食べ物がないってことになりかねない。

というのも冷蔵庫がないからね。

上級貴族は屋敷の地下に氷室があるらしいから羨ましい限りだ。

氷室の氷は魔法使いが補充するらしい。

世にはその氷を出す魔法使いもそれなりにいて他の能力はなくとも氷さえ出せれば仕事に困らないとか。

せめてそういう能力は書かれるといいなぁ。

まぁ、魔法を使ったことがないから無理かな。


そういえば、前世の能力とか知識って活かされるのかな。

前世、私は心理学科に入ったけど、特にそれを活かしもせず、商社に入った。

企画や営業とかをする科ではなく、総務課だ。

基本的にはデータ収集や処理、サンプルの倉庫整理とか経理に回す書類の手伝いとか、まぁとにかく会社がうまく回るようにする仕事。

心理では統計を使うからかその技術のためによく統計関係の資料は私がつくっていた。

そこそこの知名度の企業だったけど、万年人手不足でとにかく企画や営業にこき使われるような感じだった。

別にその課の人たちが悪いって訳ではなく、みんな手一杯だっただけだけど。

残業も多くて、休日出勤もよくしてた。

幸い福利はしっかりしてたけど、ちゃんと残業代が全部出たのは死ぬ直前の頃のことだった。

上司が同僚に変わって会社がホワイトを目指していた。

安心したのもつかの間、仕事終わりにコンビニに寄ろうとして右折車にひかれた。

 趣味は物をつくること。

小さい頃から手芸や裁縫、料理、実家では庭の手入れを手伝ったりして、家庭菜園やったりハーブ育てたりしてた。

女の子らしい趣味とは裏腹に着飾るのは得意じゃなくて好きなテイストの服とかはあったけど、作ったら満足してしまうタイプだった。

アクセサリーや小物は作っては人にあげ、使ったりもしたけど、それを身につけデートに行くなんてことはなかった。

大学から独り暮らしを初めて、そのまま就職して、物を増やすと部屋が狭くなるからと携帯ゲームにはまり、ひたすらサンドボックスで建築をしてた。

有名なあれとか、中国のアプリとかドラゴンに乗れるやつとか、完全にパチもんとかまぁ、ほんと色々やってみた。

最終有名なあのゲームと中国のゲームにおちついた。

ドラゴンに乗れるやつはスタックがほぼ無限だったのはよかったけど、やっぱりパイオニアのあの有名なやつはすごく面白かったなぁ。

中国のはモブがかわいかったし、クリエの建築なら色々アレンジがきくのがよかった。

やりたいなぁ…

と、スマホでピコピコやってる手の仕草をしているところで馬車は学校近くの停留所に停まった。

 どれだけ前世に引っ張られるのか気になるがここまで来たら仕方ない。


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