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能力の名はサンドボックス  作者: soumamumu
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オープンカーと同じ名前の女性

何度詠唱したかわからなくなるほど展開からコンバートを繰り返した後、半の鐘がなり、気を抜いた途端どっと疲れが押し寄せてきた。

私は一旦椅子に座り背もたれに体を預けた。


…疲れた。


どうやらこの力、魔素はあまり消費しないけれど精神力のようなものを消費しているように思う。

私のMPはマジックポイントではなくメンタルポイントなのかな…。


それにしても能力証でやっても能力証なしでやっても肩がこる。


とりあえず、甘いものでも食べたいな…とチェストを覗く。

さっき作ったクッキーとケーキのキューブがそこにあった。

ケーキは流石に重い。

ボウルとクッキーのキューブを取り出し、ボウルを顕現させたあとその中にクッキーのキューブを置いた。


ポップコーンが爆ぜるように1個…2個…3個…4個…5個とクッキーが出てキューブは消えた。


へぇ…5個も出るの?

お得ね。


私はバックから水筒を出し…かけてやめた。

一瓶牛乳が残ってたはずだからそれを出そうと再びチェストに向かう。

牛乳のキューブを取りだし机に置く。

するとキューブがズモモモモって感じに上に湧き上がるようにはぜて、瓶詰めの牛乳が現れた。

ちゃんと立ってる。

しかし、大きい。

そういえば、空のガラス瓶って500ミリリットルくらいだったな。

そんなには飲めない。

私は牛乳をチェストに戻そうかとしたところ…


「牛乳?」


後ろから声が聞こえた。

振り返るとアドル老師でもエラン様でも護衛につけてくれたルーでもない。

キレイな女性が立っていた。


なんか、マルティーナ様に似てるような…


髪は銀髪で長く低いところでポニーテールにしている。

目の色は青い。


「えっと…」

私はどういう反応をしていいのかわからず困っていると彼女はグイグイと近づいてきた。

「あ、ごめんね。貴方エランの婚約者でしょ?えっとたしか名前は…セイ…えっと…なんだったけ?」

見た目はきれいで貴族っぽいのに発言はバカっぽい。

すごくデジャブだ。

「セイラ・トールゲンです。はじめまして。もしかしてエラン様のお姉様ですか?」

私はカーテシーをして自己紹介をした。

「あれ?よくわかったね。エランの一番上の姉よ。私はミアータ。よろしくね!」

出た!アドル老師の名付け。

ミアータは日本の広島の車会社のロードスターの海外版の名前だったはず。

「よろしくお願いしたく存じます。」

私が頭の中でロードスターの姿を思い出しながら会釈をする。

「あー、そんな堅苦しくなくていいよ。私そういうの苦手で。そのせいで嫁ぎ先も幼馴染のとこになっちゃったくらいだし。」

確か、コアナキア家の一番上の姫はお転婆で騎士長のところにお嫁に行ったとか…。

騎士長と言ってもそこそこの年だから旦那は騎士長の息子だったはず。

「ところで、それは牛乳?」

「あ、はい。そうです。」

「美味しそうね。」

「飲みますか?」

私は500ミリほどの瓶を差し出すと目をキラキラさせて受け取ろうとした。

その後ハッとして首を振った。

「いえ、あなたのものだもの。余ったら…とかでいいわ。」

何かを我慢したように断っている。

どうせ500なんて飲んだらお腹壊しちゃうし、分ければいい。

「私の余りをお渡しするのは申し訳ないですし、私は全部は流石に飲めそうにないのでお分けしますね。」

それを言うとミアータ様は嬉しそうにウンウンとうなずいていた。

私はチェストからさっきおやつ作りのために使った牛乳で戻ってきた空の瓶のキューブを取り出す。

ゲームでもバケツとか瓶とかの器は残ったけど、この力でも残るようだ。

安心した。

私はミアータ様とチェストの間にしゃがみ込みその空の瓶のキューブを地面に置くとやはりズモモモモって感じにキューブが飛び跳ねつつ瓶がひり出されるように現れた。

空の瓶を持ち机に行き、空の瓶と牛乳の入った瓶のコルクの蓋を開け、半々になるくらいに空の方に移した。

このままチェストに入れたら空の瓶として認識されるんだろうな…なんて考えていた。

「空の瓶がありましたので、半々にしました。

お好きな方を選んでください。」

毒味がいないし、間接キスするほど仲良くなったわけじゃないからこの方法でいいよね。

若干元の方を多くした。

「わーい。こっちもらっていい?」

あれ?毒味とか関係ないのかな?

ミアータ様は明らかに多さを見て決めている。

つまり元の方を選んだ。

子供のように喜んでいる。

そして…


ーグビ グビ グビ


躊躇いもなく腰に手を当て銭湯後のおっさんよろしく飲み干した。

250mlを一気に!


「プハー!美味しい!ちょっとひんやりしてるし!コクがあってくさみも少ない!ありがとうね!」

お腹空いてたのかな?

「あ、いえ…あのクッキーもよかったらどうぞ」

5個あるし、なんならあと2セットつまり10個あるから全部食べられてもいいつもりで机の上でミアータ様の方へ差し出した。

食い尽くし系?

「ほんと?!美味しそうだなって思ってたんだ!あ、でも一緒に食べよ?」

そうでもなさそうだ。

私はさっきまで自分が座ってた席の向かいをミアータ様に勧めて私も座った。

「口つけてませんし、まだいりますか?」

私は牛乳の瓶を持ち上げると嬉しそうにウンウンとうなずいた。

牛乳が相当好きなようだ。

そういえば、身長高いし、胸も大きいな。

本当に関係あるか知らないけどさ。

私は私の分が半分になるくらいに空の瓶に注いであげた。

125mlで私としては丁度いい。

あ、ちょっとすくなかったから100くらいかもしれないね。


そういえば、こちらの世界で牛乳を飲む機会はあまりなかったなぁ。

前世では乳糖不耐症ぎみだったからそんなに飲めなかったけど。


さて、食べてみるかとクッキーをみたところミアータ様がすでに食べ始めてる。


ーモグモグモグモグ


すごく美味しそう。


私はクッキーに手を伸ばし口に含んだ。

うん、日本で食べた箱入りの100円くらいのクッキーの味。

サクサクホロホロでそれでいてパサパサはしてない。


美味しい。


明日の投稿はお休みし、26日8時にアップします。

いつも拝読いただき有難うございます。


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